マガジンのカバー画像

趙紫陽(1919-2005)

54
運営しているクリエイター

2021年11月の記事一覧

趙紫陽「資本主義は比較理想的社会制度である」1995年7月8日

宗鳳鳴『趙紫陽軟禁中的談話』開放出版社2007, pp.169-170 (要旨)1995年7月8日。趙紫陽は、最初に資本主義と社会主義の発展について自身は作家章韶華(チャン・シャオホア)が1993年刊行の「人類の第二次宣言」で述べたのとと同じ観点だとしてうえで、現在の資本主義制度は活力があり、批判を受けて自己調節ができる、比較理想的社会制度だとしている。そしてケインズ主義をとり、福利政策を実行し資本主義は新たな段階に達したとまず指摘している。 p.169(訳文) 私(宗鳳

趙紫陽「顧准は大思想家である」1995年11月4日

宗鳳鳴『趙紫陽軟禁中的談話』開放出版社2007, 179-185 1995年11月4日 p.179 1.顧准は大思想家である  人々が称賛している『顧准文集』、この本をかつて私(宗)は趙紫陽に送ったことがあった。今日趙紫陽はまず私に言った。「顧准は大思想家だ」(今天,趙紫陽首先同我説,顧准是個大思想家。)趙紫陽は、当近の理論界には、顧准の思想水準を超えるものはいないと認めた(趙紫陽認爲在當今理論界還沒有超過顧准的思想水準的。)。彼は言う。あの個人迷信の時代にあって、あの