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読書の日々

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興味本位で手に取って読んだところ面白かった本を紹介していきます。(研究の一環として読んだものは「研究の日々」に挙げてます)
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#不確実性

この国は,明治時代から変わっていない……?

年末年始最後の読書はこれ。 (正確には他にも読んだけど,ブログで他の方々にぜひともお伝えしたいなと思った5冊目がこれ,という意味です) まず感想を言いましょう。日本史はそんなに嫌いというわけではなかったけれど,初めて本気で「日本史って面白い!」と思わされたかもしれない。 それくらい衝撃な本でした。 内容は,明治時代の政府の富国強兵策が,国民の暮らしぶりや意識に与えた影響をわかりやすく論じた本です。 ただ,著者の松沢先生が同書全体を通じて論じられていることの一つで印象的

「売上を,減らそう」?!

年末年始の4冊目はこれ。 著者の中村朱美さんは,京都で夫婦でステーキ丼の「佰食屋」を営む若手女性経営者。 衝撃的なタイトル。売上を減らすって,……ふつうみんなが必死こいて追求してるあれでしょ? なんて思いつつ。私実は,個人飲食店さんの管理会計を研究してたりするので,思わず手に取ってしまいました。 内容はその名の通り,この著者が実践されているビジネスモデル。ここで売上を「減らす」というのは,売上を「限定する」という意味です。飛び切りのステーキ丼を出す一方で,売上は1日10