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読書の日々

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興味本位で手に取って読んだところ面白かった本を紹介していきます。(研究の一環として読んだものは「研究の日々」に挙げてます)
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#教育

アクティブ・ラーニングは必ずしもアクティブである必要はない?

年末年始の読書第二弾はこれ。 たぶん,どっちかというと初等教育を念頭におきながら,書かれた本。ですが,一応教育者の端くれとして,同年代の教育の専門家がどのようなことを考えているのか関心があったので,買ってみたしだいです。 著者の苫野先生によると,「公教育の本質は,すべての子どもが「自由」に,つまり「生きたいように生きられる」ための”力”を育むことにあります」(p.85)この観点から,同書では,公教育を画一的なシステム,画一的なプロセスの中で実践することの危うさに警鐘を鳴ら

役に立たないものほど役に立つ?

科研の申請やら愛娘の誕生やらありまして,しばらくnoteの更新が止まっていました。久々に更新します。 年末年始,久々に何冊か読書しました。それも研究に関係ないやつ。 といっても,「研究に関係ない」のは今時点でそう思ってるだけで,関係ないかどうかは死ぬまでわからない,というのが,ここでとりあげる一冊目の読書です。 それが,これ。 感想から言えば,のどに刺さってた魚の骨がスッととれた感じがした。 ざっくり私なりの解釈を述べれば,VUCA(不安定,不確実,複雑,曖昧)なこ