自分でできるセルフリハビリ:はじめに

本日から私のセルフ出版した書籍「自分でできるセルフリハビリ」の内容を紹介していきたいと思います。
毎週土曜日にアップデートし、連載形式で最初の章から内容を抜粋しこちらに載せていきますので、ぜひ読んでいただければ幸いです。
テーマはそれぞれ違いますので、ご自身の興味のある時にその内容を普段の生活にプラスしていただければ嬉しいです。

まずは序文で私がどのようにセルフケアや医療としての考えを持っているかを紹介します。

本書を書くに当たり意識していたことがあります。 いまは情報社会で調べたいことがあればいくらでも 情報は出てきます。その中で、本書を読んでいる人 がどれだけ知らなかった知識を手に入れることが出 来るか、目新しい情報を見つけることができる内容 になっているかという事です。 おそらくインターネット上の情報と言うのは一般 的な基礎知識とそれぞれの専門家の経験などでまと められたものが書かれていると思います。私もその つもりで書いています。ですが出来るだけ自分が現 場で工夫して考えたオリジナルな方法を盛り込むよ うにしました。また、インターネット上ではなかな か書かれていないような専門的な情報も載せていま す。特に、肩こりや腰痛など一般的な症状のものほ ど、医学文献などを読んできた人間にとってはそれ でいいのだろうか?という内容の解説が多いです。 その理由は今現在分かっている医科学的データを基 にしたような確実に分かっていることとそうでない ことの境界線が見えているかどうかの違いかと思い ます。 しかし、いくら医学文献に書かれていたからと言 ってそれを鵜呑みにすることも誤った情報を発信す る危険があります。研究で比較したのならどのくら いの人数でどんな方法で、他の似たような先行研究 も参考にどれだけ精度を高めた方法で調べたのか、など本物かどうかを見極める能力が読み手には必要 とされます。このような医学文献の批判的な読み方 を私は大学院で研究法を学ぶことを通して身に付け、 本書の読者の方には信用できる情報を届けるよう意 識しました。 それに加え、専門的な医学的な情報を専門職では ない一般の方に分かりやすく伝えるための工夫が必 要です。それを私は自身が所属する格闘技医学会と いう格闘技選手・指導者と医療の専門家の集まる医 学会で学ばせていただきました。代表の二重作拓也 医師からは、情報の裏付けをとることの大切さと正 確さを読み取る厳格さを、そして医学会の中で現場 の選手・指導者に役立つ情報として届けるための伝 え方をネット上のディスカッションを通して 10 年 近く行う中で自然と身に付けることが出来ました。 本書のように、文章として知識を届けることは、 病院などの臨床現場で行う説明(インフォームドコ ンセント)とはまた別のものです。私も患者さんに お話しすることもありますが、患者さんが何を求め ているのか、何に困っていて何が足りないのかを、 聴くことを通して分析してから伝えるので、話すこ とより聞き出すテクニックが大切だと感じています。 私が想定した読者は、今自分の身体に起こっている 問題がどうすれば解決するのか、糸口が見つからな い、周りに頼れる専門家がいない、自分では出来る だけのことをしているが現状良くならない、そんな ことでお困りの方です。本書を今手に取っているあなたが、「自分の知りたかったことを知ることが出 来た」「どうにかなるような気がしてきた」と感じ て頂ければ幸いです。

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