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データはどうやって集めるの?(DX事始め)

アナログの情報をどのようにデジタルデータとして集めればいいのでしょうか。例えば、職人の熟練の技をどうやってデジタルデータとして収取するのでしょうか。さらに問題なのは、アナログは連続であり、明確な区切りがありません。職人の技は混然一体となっています。デジタルデータにするためには職人の技をビデオなどで見える化し、それを分解します。でも分解で情報を失わないように注意してください。この分解したデータを量子化すればデジタルデータです。引用元:IPA製造分野DX マンガFAQ

マンガ:「データはどうやって集めるの?|五味弘 (note.com)


最初はアナログ情報から

データをどうやって集めればいいのでしょうか。最初からデジタルデータとして存在しているデータは、後は電気の力で、コンピュータネットワークで収集できます。これは悩む前に集めることができます。でも集めすぎには注意してください。

問題はアナログ情報です。これをデジタルデータとして集めるのは至難の業です。そもそもアナログ情報はデータと認識されていないことが多いでしょう。例えば、職人の純恋の技、国宝級の技でさえも、データとして認識されていないでしょう。

このアナログ情報からデジタルデータにどのように変換して集めるのか、その方法についてみていきます。

見える化

アナログ情報をまず見える化、可視化を行う必要があります。見えないデータは何もないのと同じです。アナログ情報の見える化では、例えばカメラで撮影すれば、それで見えるようになります。職人の熟練の技もカメラで撮れば、見えるようになります。

機械のパイロットランプも信号機もカメラで撮れば、見える化できます。手旗信号も狼煙もカメラでばっちりです。このように創意と工夫で見える化はできます。

でも見える化しただけではデジタルデータとは言えません。もちろん広義の意味ではデジタルカメラで撮影した動画データはデジタルデータです。ここでデジタルデータとは、コンピュータで処理しやすいデータと考えます。つまり動画データはまだまだダメです。

分解と定量化

見える化したデータの塊を分解します。意味のある最小単位に分解します。あまりにも分解しすぎて、情報を失っては意味がありません。還元論ではなくなります。小さくなりすぎないように気を付けて分解します。

次に分解した還元した最小単位のものを量子化し、定量的なデータにします。このときに定量化できなければ、ラベルを付けるだけでも構いません。これがデジタルデータになります。

例えば、職人の熟練の技をビデオカメラで撮影し、それを最小の作業単位に分解します。分解したものに作業名などでラベルを付けます。これがデジタルデータです。

この中で定量化できるものがあれば、定量化します。力の入れ具合、角度の付け具合などを定量化できるのであれば、定量化します。デジタル計測して5mmとか12度とかの定量値にします。

デジタルデータに

これでアナログ情報をデジタルデータにできました。デジタルデータは多く集めることで価値は上がります。非線形に価値が向上します。これでデータが活用しやすくなります。

データの件数を多く集めることは正義です。ただしデータの種類を多く集めるのは正義とは限りません。悪かもしれません。今使わないデータはただのデータです。将来使うかもしれないと集めるのは悪です。

このようにアナログ情報からデジタルデータにして集めます。これでDXの鍵となるデジタルデータが手に入ります。でもデータの活用はこれからです。

ということで今日の結論。「デジタルデータはこうして集める」 以上です。

マンガFAQの引用元:中小規模製造業者の製造分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)推進のためのガイド

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