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2016年中露国境+東シベリア旅行(5)

 もう一か所見どころに行く気力が残っていたのでもう一つのチベット仏教関連施設「リンポチェ・バフシャ」というところに行くことにする。ソヴィエト広場そばにそこへ行く97番のマルシュルートカ乗り場があるので、そこで待っていると割とすぐにやってきた。
 今度は先ほどとは反対方向に進む。車窓を見ていると、どうやらウラン・ウデでの市民生活としての中心部はむしろこちら側かと思う。やがてマルシュルートカはやや急な坂道を登り始めた。山の中腹でも民家が立ち並んでいるが乗客はどんどん降りていく。そして坂道を登り切ったところが終点。なにやら厳かなんだけど歌声のようなお経らしきものが聞こえてくる。

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 リンポチェ・バフシャは高台にあり、そこから見るウラン・ウデの街は絶景だ。風がやや強いが日当たりも強いのでちょうどいい居心地。今は昼間だが、夕焼けや夜景、靄がかった朝焼けもまた素晴らしい風景とのこと。

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 青空と強風にはためく旗がチベット仏教らしい。

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 鐘の音は日本と同じだが、ロシアで「ゴーン」を聞くとは思わなかった。

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 マニ車

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 日本中の指定ごみ袋をまとめて置いてあると思った。

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 聖地「カイラス山」のことか。

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 ここはチベット文化センターという施設とのことだが、広い意味ではここもチベット仏教の寺なのだろう。先に訪れたイヴォルギンスキー・ダツァンが郊外の村にあるのに対し、こちらは街はずれではあるもののかろうじて街中にあるのでアクセスしやすい。
 中央の建物の中には中国から持ち込まれた大仏が鎮座している。しばらく中で様子を眺めていると、ここで雇われているという感じのお姉さんが掃除機でお掃除していたり、ブリヤートの青年が何人か大仏に向かってお辞儀したり、五体投地を思わせるお祈りをしたりしているのが見える。
 私も実は仏教徒のはしくれなので、大仏に向かって合掌して世界が平和でありますようお祈りする。

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 オペラ・バレエ劇場で、日本の大太鼓の公演があるらしい。素晴らしい。
 劇場の前は広場になっていて、市民が夕涼み、といっても十分涼しいが、集まってくる。そんな様子を偉大なるレーニン同志が見守っている。

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 どこかで一人飯に適当な店はないか歩き回ってみたが、方角が悪かったのか見当たらない。仕方がないので、ホテルのそばの売店でカップラーメンを購入。部屋の中でお湯を沸かして食べる。味は悪くない。
 これでウラン・ウデの観光は終わり。明日は列車でイルクーツクに移動し、到着後は空港に行き日本へ帰る。ただしルートはほぼ直線の北京乗り換えルートではなく、ハバロフスク、ソウル経由。価格の安いルートを探した結果。
 昨日列車に乗り遅れたこともあり、もしシベリア鉄道になんらかのアクシデントが発生して列車が遅れたら飛行機に乗り遅れる可能性があることを考えると、今更ながらこのスケジュールはちょっと大胆過ぎたかと思う。ただここからは帰路なので、もしそうなっても日本に帰るのが遅れるだけのことであり、多少のお金と時間と職場での信頼を失うだけのことだ。

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