はじめてのプレゼント!
たぶん、はじめてのプレゼントは、このセサミストリートのアーニー人形だったと思う。あれこれ探しまくって、こんなのあげたんだ。まるで高校生みたいだったな。
これが二十歳の女の子にわたす誕生日プレゼントだったなんて、信じられないけど、ウソ偽りのない事実なんだ。
よくぞまあ、そんなので許してくれたな。でも、わざわざ新宿ブラブラして、何かいいものって、探してこれだったなんて、よほどセンスなかったんだな。恥ずかしい。
いや、でも、あえてこれだったということは、ボクたちらしかったのかもしれない。あまり誇れないけど、こんな関係だったように思う。まあ、今もあるみたい。なかなか見るチャンスはないし、うちの子に頭の毛をカットされたりしたけど、何とかあるみたい。
照れくさいけど、いつまでもあってほしいものだ。
そして今はどうなんだ?
怖ろしいことに、最近はお互いの誕生日プレゼントというのがなくなりつつある。どうしてなんだろう。まあ、出どころは一緒なんだから、その時々に欲しいものを言ったら、それで決まってしまうものなんだけど、近ごろは欲しいものがなくなってきたんだ。
欲しいものがなければ、プレゼントする意味もないし、だんだん物欲もなくなっていくのか。
それはいいことなのか? ある意味いいけど、ある意味淋しいことだぞ。もっと、もう少しくらい物欲を持って生きていった方がいいんじゃないか?
どうなんだろうな?