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マシュマロマンあらわる!

むかしむかし、映画の中に出てきたキャラでした。やさしい顔をしていました。何にも悪いことをしないよ。ただ巨大で、なんとなく無邪気に暴れるよ、みたいな雰囲気で破壊をしてたでしょうか。そんなに怖くはなかった。

邪悪な古代神が現代にいろんな嫌がらせをする、みたいな世の中の流れになってたんでしょうか。あの時はまだ東西冷戦は続いているし、中国は欧米に開かれたばかりのところでした。十年くらい前にはアメリカの悩みの種だったベトナム戦争も終わっていた。けれども、ソ連はアフガニスタンに侵攻してたでしょうか。昔も今も、軍事大国は、周辺諸国に何らかの理由をつけて攻め込もうとしていたりします。

昔も今も、たぶんこれからも、権力者たちは同じことをしでかすでしょう。やつらに武器を持たせる、軍事力をつける、ということはとてつもなく魅力的なことで、この力さえ行使すれば、自分の国が広がるかもしれないなんていう妄想を抱くのです。

軍事力で国を拡大しようとすれば、被害に遭うには境目に住む人々でした。その人たちの生命を守ると言いつつ、生命をないがしろにする。またはそれを人質として攻め込んでいく。

切りがないのです。終わらない。いつまでも最新型の兵器を使って、新しい戦争を追い求める。それが権力者なのでしょう。小さい国も大きな国も、南も北も、どこもかしこも同じことをやって、対立を深めようとする。互いの不理解を埋めるには話し合いしかないのに、権力者はそれには熱心ではない。何だか簡単に決めたいのか、対立があることで自分の権力を強化しているのか。

おバカなことは、世界中で行われている。私たちは、そういうのを抑えつけなきゃいけないのに、うまくコントロールできていない。奴らは常に暴走したがるのです。だから、ブレーキしかないんです。

マシュマロマンは、光線銃で破裂しました。それは良かったけれど、敵キャラがあんなに優しいわけはないから、私たちは一時の夢を見たようなものでしょう。現実は、ばからしく、しつこく、ねばっこく私たちを襲ってくるのです。立ち向かわなくちゃいけないな。