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行き場のないネコ

和菓子屋さんの裏庭で生まれたネコ。しばらくしたら、小学校へ住みついたそうで、そこでみんなの人気者になったということだった。愛想もよくて、落ち着いていて、のんびりする性格だったという。

でも、学校にいられなくなり、居場所を探して、人々が往来する公民館・交流センターみたいなところに行くことにした。

ここでも、何とか持ち前の穏やかさと、のんびりした性格でみんなに可愛がられることになった。けれども、相変わらずの野良猫で、飼い主もおらず、どんどん年を取っているし、やがては子どもを産むかもしれないと、心配されている。彼女の避妊手術はだれもしてあげられないし、放置していたら、また新たな命が生まれてしまうし、引き取りてはないまま、子どもたちだけが行き場もなく困ることだろう。

こういうこと、どこかで聞いたことがある。誰も世話をしない。というか、いいとこだけ取って、ネコっかわいがりして、あとは知らないなんて、どうしたらいいんだろう。

誰か、この子を引き取り、最後まで面倒を見てあげられないのか。また、このネコも、本当は何がしたいのか。本人もわかっていないかもしれない。