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親父のこと

【2人の息子たちに伝えたいこと(7)】

以前、書いたことは、ここにまとまてあるよ!「


あの日、2人は僕の泣いている姿を、初めて見たかもしれない。

悲しくても、人前で泣くことはこれまでなかったからね。

親父が突然逝ってしまったことは、そのくらいショックだった。

生きていてくれたら、もっといろんな事を話せただろう。まだまだ相談したい事だってあった。

あの日からずっと、失った未来の時間のことばかり考えてた。

そんな時、ある本でこんな言葉を見つけた。

「亡くなったことを悲しむのではなく、生きている間に受けた愛情に感謝しなさい。」

この言葉に出会って、僕は、気持ちが少し楽になったよ。

親父とは、これまでいろんな話をしてきた。

子供の頃から、2人の息子の父親になってからも。

親父のアドバイスが欲しかったとき、ただ愚痴を言いたかったとき、背中を押して欲しいとき。

親父は、自分の考えを押し付けないように、黙って僕の話を聞いてくれた。

今はね、さみしいなと思ったら、直ぐに、親父に感謝しようって、気持ちを切り替えられる。

人は、誰にもいつか順番がまわってくる。

いつかはわからない。

もしも、2人が喪失感を覚えるようなことに直面したら、きっとこの言葉を思い出して欲しい。

 亡くなったことを悲しむのではなく

 生きている間に受けた愛情に感謝しなさい。

寂しさが、感謝の気持ちに変わるからさ。

ヒロシ