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やってみなきゃ、楽しさは分からないよ

【2人の息子たちに伝えたいこと(9)】

以前、書いたことは、ここにまとまてあるよ!「


1、「百聞は一見にしかず」だよ。

二人はもう気がついていると思うけど「話を聞いて想像していたこと」と「実際に現地へ出向いて見たり体験したもの」とは随分違っている。

紅海やアマルフィー海岸の海の色、マダインサーレの静けさ、スークの賑わい、マルゲリータにクモガニのサラダ

『実際に見てみないと、体験してみないと、本当のところはわからない』

未知の世界に出かけていって、実際に見たり体験したりすることは、僕らの人生に幅を持たせてくれる。

そして世界の多様性と広さを教えてくれる。

2、「バケモノの正体見たり枯れ尾花」

僕たちは「幽霊」に怯えることがある。

社会に出ると、初めてチャレンジすることが増えるから、「体験していないもの」がまるで「幽霊」のように恐ろしく感じてしまう。

なぜ、自分が何をこんなに恐れているのかわからないのだけど、漠然と「未知のもの」を「幽霊」だと思ってしまう。

でも、実際に体験してみると「幽霊」なんかそこにはいなくて、勝手に自分が「幽霊」がいると思い込んでいたことに気づく。

いるはずもない「幽霊」に怯えるあまり、チャレンジをしなくなってしまうことがあれば、それはものすごく残念なことだ。

何かにチャレンジするときに「怖い」なと感じたら、後ろに下がるんじゃなくて、一歩前に踏み出してよく観察した方がいい。

後ろに下がったままでは、いつまでも「枯れ尾花」を「幽霊」だと思い続けることになる。

3、新入社員の頃、僕は「営業が苦手」だと思っていた。

僕は新入社員で、希望していなかった営業部門に配属された。希望しなかったのは、人と話すことが苦手だったから。

そして、何をしたら良いのかわからないまま、ルートセールスでお得意さんを回ることになった。

最初のひと月は、お客さんのところに出向くのが怖くて、何度も門の前でウロウロした。

意を決して「こんにちは」と挨拶して事務所に入ったものの、自分が何を話せば良いのか全く検討がつかなくて、挨拶だけして帰る日々が続いた。

とうとう3ヶ月目に、お得意さんの店長から「君は一体何をしにここに来ているのか?」と咎めるような口調で聞かれた。

その問いにも全く答えられず、帰り道に事務所にも戻れず、自分は何をやっているのかと考えた。

その翌日から、お客さんに「何か困ったことはありませんか?」聞くようになった。

何をしたら良いかわからないので、そこから始めるしかなかった。

でも、結果的にそれが成功につながった。

お客さんのニーズを常に考えるようになって、お客さんから求められるようになり、いつの間にか営業が得意になっていた。

どんなことでも、一生懸命に取り組んでみないと、その楽しさや面白さはわからないものだ。

4、実際にやってみないと、本当の面白さはわからないものだ。

少しでも関心があることは、臆さず、チャンスを逃さずやってみることだ。

それに、何かを始めるのに、遅すぎることはない。

僕がマラソンを始めたのは39歳なってからだ。東京マラソンを完走したのは40歳の時。

トライアスロンも39歳で始めて出場し、それから10年続けた。

42歳でダイビングを再開して、45歳の時にはダイビングのインストラクター試験に合格した。

46歳の時、意を決してMBAにチャレンジして、人生で一番勉強した2年間を過ごした。

ロードバイクで旅をするようになったのは48歳なってから。百名山を登り始めたのも同じ頃だ。

コロナ禍では通勤時間が無くなった分、今は一人でスタジオに通って、SAXの練習に打ち込んでる。

この10年間を振り返っただけでも、いろんなことにチャレンジしてきたけど、やってみて後悔したものはない。

なんでもやってみれば面白いのだ。

僕はね、チャレンジしなくて後悔することだけはしたくないと思っているよ。

なんだって、やってみなければ、本当の面白さはわからないからさ。

ヒロシ