仲介業の承継問題

息子30代で承継するケース

恐らく多くの事業者が遠くない未来の中で直面するであろう承継問題をテーマにマガジン投稿していますが、やはり堅苦しいのかあまりテーマ的には人気がないようです。しかし、仲介会社の多くは、比較的小規模の会社が多くしかもすでに社長が60代、70代の会社も決して少なくなりありません。この興味深いテーマが人気がないわけはないと思っています。と言うことは私の文章力の問題かと思っていますので、文章力が上がるまでもうしばらくお付き合いくださいませ。

タイトルにも問題と書いてしまいましたが、問題、問題と書いていると、なんかとても大変で、会社を継ぐことがすべて問題になるように思ってしまうので、すべてがそういうわけではありませんということをお伝えしておきたいと思います。

仲介会社の承継で、うまくいっているなと思える会社のケースの共通点がいくつかありますが、ひとつは、早くして社長業をバトンタッチしているということですね。息子が30代で引き継いでいる会社は、比較的うまく引継ぎができているようです。そして、創業社長は会長と呼ばれる役職になるわけですが、いつまでも社長としてやっていた仕事に固執せずに、社長として行っていた仕事はちゃんと息子社長にすべて譲って、会長は趣味的に不動産業を行うというケースです。ただこの時点で、経理的なことがらや財務的なことを経理をすべて行っている母親が全権を握っていたりして、社長自身が経済的なことに触れていないと、社長として一皮むけるような状態になるのは、まだちょっと先になってしまいますね。会長職としてのバックアップ、経理業務のバックアップがあるから、表面的な承継がうまくいっているように見えケースでもありますが。この場合、単に肩書が社長になっただけということになり、態度だけが大きくなってしまうということもありますので、新社長である息子は、自分に特別な才能や実力があって社長という肩書をもらったわけではないとしっかり認識して、謙虚な態度をとるようにしていかなければなりません。

早くから社長を任せる、経理や財務面のバトンタッチの時期を考えることがうまくいく承継のポイントのひとつなのかもしれません。


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