ある会社の営業マンの気持ち

そんな気持ちもあるんだって気づいたことです

不動産仲介業の営業をしているくらいだから、ガツガツ営業している人が多いのかなというのが、不動産業界の営業マンに対する印象です。それでも、この業界も女性の営業マンが増えてきたなと感じています。売買仲介だと、私の感覚では全体の15%くらいかなという感じです。賃貸仲介だともっと多いのかもしれません。売買仲介の営業で女性は、まだ2割はいないまでも、どんどん増えてきているのは確かではないかと思います。女性営業マンについてはまた別の機会に話をしてみましょう。

ある会社の営業のお手伝いをしていた時です。3人ほど営業マンがいる会社なのですが、私が思っているよりガツガツとした営業はなくて、雰囲気もなんだかほんわかしています。よく言うと、摩擦もなくマイペースで仕事ができている感じですが、悪く言うとスピード感もなく、のんびり仕事をしている感じです。ちなみに結構地方の会社です。

仲介会社の給与体系は、それはもう会社によってまったく違いのではないかと思います。フルコミッション制から、完全固定給制まで、その幅の中で会社によってまったく変わってきます。同じ仕事をしているのにこんなに変わるんだと思うくらいです。それでもたいていの不動産会社の営業職は、幅はあってもそれなりの歩合給がつくのではないかと思います。がんばりに応じてお給料が増えるということです。この会社も決して多くはないまでも歩合制度があります。基本給がそれほど高くないので、歩合は魅力的なんではないかと思っていました。

でも、ほぼ3人とも、定時に出社して、お昼はきっちりと1時間休憩する。ちなみに、休憩の1時間何やってるの?って聞いてみたらスマホでゲームをしていると言っていました。そして、ほぼ残業なしで定時で帰る。めちゃめちゃホワイトじゃないですか。そして毎日の仕事の内容は、営業職と言っても、どちらかというと、業務的なことや物件調査、その他に雑用みたいなことが多く、恐らく本来の営業の仕事に費やしている時間は全体の1割程度なんではないかと思うくらいです。毎日提出される日報には、こんな業務をやりました。あんな業務をやりました。お客様に物件資料郵送しました。みたいなことが繰り返し書かれています。

そんな状態に違和感を感じていたのですが、別にそれがダメだというわけではないですし、夜遅くまで仕事することを勧めるわけでもありません。もちろんこの状態は、社員の彼らがつくっているのではなく、とうぜん経営陣の方がそういう状態にしているということもよく分かっています。それでも、不動産売買の営業職って、もっと成果を求めてガツガツしている印象がぬぐえない私は、営業マン聞いてみました。

ねえ、もっと営業頑張って仕事をガツガツしたら、歩合もついてお給料もよくなるじゃない?なんで、あんまり営業をしないの?もっとお給料ほしくないの?

営業マンは言います。いやいや、別にたくさん給料をもらうのがすべてじゃないでしょ。別に今ちゃんと食べていけるんだから、いま何か生活に問題があるわけじゃないから。そこそこ仕事をして、ちゃんとプライベートを充実させる。そんな感じの今になんの不満もないですからね。

数年前の話ではありますが、そんなことを聞いてから、営業マンの考えていることに先入観をもってはいけないなと思った次第です。営業マンと言ってもいろんな考えがあるものです。


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