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親の立場はどんな感じか

社長として親として

いま、会社を引き継ぐことがいよいよ命題にもなってきている会社の社長はだいたい創業者の立場だと思います。不動産仲介業は早くに独立をする方が多いので、20代や30代前半で独立開業は珍しくはない業界ですよね。

50歳を過ぎて独立を考える方も決して少なくないのですが、かなりの覚悟は必要だと思われます。50歳を過ぎての独立の場合、資金も潤沢で自分だけが食べていければよいとの考えで起業するなら問題はないと思います。一方で、少ない資金で、創業融資なんかもうけて、一世一代の勝負みたいな感じで独立するのはかなりの覚悟が必要でしょう。前述したように、多くの方はすでに30代前半もしくは後半頃には独立を考えて実行しています。10年も20年も前に独立した人たちと戦っていくわけです。しかも、起業をすれば誰もが成功するわけではありません。忙しくもまったく儲からずに毎日を経営している会社もあるはずです。そんな中に50歳を過ぎて飛び込んでいくわけですから、しっかりとした信念、戦略、ビジョンと計画をもって独立したいものです。身近に相談できる人をメンターとしての立場の方がいればよいと思います。

そして、このような状態に近いのが親子継承の場合です。創業者である社長はきっと若いうちに独立した方が多いのではないかと思います。現社長がいま、60歳から65歳くらいだとしましょう。そうすると、すでに息子さん(もしくは娘さん)は、30歳前後から半ばくらいでしょうか。さきほどから書いている仲介業の開業適齢期的なものにがっちりとあてはまる年代になってきます。一般のサラリーマンであれば、60歳定年退職となるのでしょうが、仲介業経営に定年退職はありません。しかも、今どきの60歳代の方々はとても元気です。バリバリと日々仕事をしていることと思います。しかも不動産業が好きなんでしょうね。毎日趣味のように仕事をしていることと思います。こうなっては、まだまだ会社をとても譲る気にはなりませんし、創業者として独立した自分からしてみると、きっとサラリーマンのように仕事をしている息子さんは、なにかと頼りなく見えることもあるのではないかとも思います。

そんな状態が、社長になる適齢期を迎えても代を引き継げないようにしているのだと思います。現社長は、社長としてもまだまだ仕事を続けるという気概もあるでしょうし、親としてもきっと心配もあるのだと思います。

次回は、息子(娘)さんからの立場で考えたいと思います。


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