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承継の話は誰がいつ切り出すか

息子が仲介会社に就職した

親子の間で承継が決まっていなくても、息子が親の姿や家業をみて宅建士の資格もとって、仲介会社に就職したなんてことになれば、親は勝手に薄々ながらも期待するのではないでしょうか。口では、よくわからないけどみたいなことを言っていますが、内心は息子が戻ってくることに大いなる期待をよせているように思います。しかしながら、数年経っても戻ってくる気配は一向にないし、どうなっているんだろうと思っている状態になっている親子関係はたくさんあると思います。

なぜなら、お互いが、親が(息子が)そのときになったら言ってくるだろうと思い込んでいるからです。薄々期待をしつつ待っている親でも、息子にその気があれば、息子の方から言ってくるだろうと考えています。そして、偶然ある日ある時そんな場面がやってくると信じているのです。また、息子の方も同様に、親がその気があれば親の方から言ってくるだろうと思っています。お互いがそんな風に思っているので、話は一向に前に進みません。親子の間で真面目にそんな話をするのは気恥ずかしいんですかね。

それでも、やはりどちらが言い出すべきかと言えば、社長である親の方でしょうね。もし、会社の承継についてフワッとした状態で、息子もまったくそんな素振りはみせないという状態の会社があれば、社長のあなたからはっきりと言ってみてください。会社を継いでくれないかと。きっと意外な反応が返ってきますよ。ものは試しです。やってみてください。そして、これは、仲介会社に子供が就職していなくても同じです。今まったく畑違いの仕事をしていてもいいのです。もし息子さんに会社を継がせる気があるのであれば、一度言ってみてください。きっと良いことがありますよ。

誰に会社を継がせるのか。勝手に後継者が育ってくることはありません。社長自ら育てなければならないのです。そして、そのように仕向けていかなければならないのです。頑固にならずに、まずは言ってみてください。


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