利潤と狂気

バブルの頃流行った多世代住宅ローンなんて、いまではお笑い草ですが、原発が将来世代に負わせる負債はその比ではありません。そうしたバカバカしさを生むしかないのが利潤追求のシステムだということです。それは一種の狂気ではないでしょうか。まっとうに考えれば絶対に無理だし、何と何を秤にかけているのかもわからないようなことをしている。しかし資本の総体が利潤追求を第一義とし、それを国家権力が保証していくというシステムのなかで、ものすごく破滅的な狂気が生まれてしまう。どうすればいいのかはわかりませんが、狂気の存在は間違ないところだと思います。

現代思想 マルクスの思想 『資本論』150年 熊野純彦「資本の狂気に抗するために」

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