新しい学校教育と、ワークショップの計画
佐賀県の山に囲まれた素敵な場所にある東明館中学・高校に訪問してきた。
今回の目的は、年明けに予定しているワークショップの準備。
学校を案内いただきながら、同高校で2020年4月からスタートした"探究コース"というプログラムのご説明を受けた。
それは、プロジェクト・ベースド・ラーニングという学習方法で、自らが設定したゴールに向けて探求する、その過程で様々な知識を身につけ、多くの人と関わっていくというもの。
その授業は少人数制で、活発な対話が繰り広げられていた。
sin,cosなどの数式の勉強も、ただ単に知識を教えるのではなく、今後プロジェクトを進めていくために必要な学び、という前提で進められていることが印象的だった。
つまり、とりあえず詰め込むのではなく、実践をイメージしながら学んでいることが従来のいわゆる学校教育とは異なっていて面白かった。
放課後、生徒との交流では、生徒から「生きがいを感じる時はいつですか?」や「今までの人生のターニングポイントはいつですか?」など、生きる上での大事なことを質問されたことがあった。
ある生徒は、"ありたい自分"と実際のギャップを感じて、"探求コース"に入ってきたと言っていた。
また、将来プロのアスリートになりたいという生徒は、目標をどう実現させるのかを探求していた。
多くの生徒が、若い段階で自分の人生と向き合っていることに驚いた。
今、多くの学校が、従来の学校教育から変わろうとしている。
Teaching だけでなく Coaching の大切さに目を向けたり、先生ではなく生徒主体の教育への移行しようとしたり、様々な変革が起きている。
もちろん、環境等でベターな方法は異なる。2元論でどちらが正しいという話でもない。ただ、これからの社会を生きる上で、自分で課題を発見し、なりたい姿を見出していくことは、きっと大事だろうと感じている。
僕自身も高校時代は、自分で考えながらラグビーに取り組んできた。良い結果は出なかったけど、考える癖がつき、皆で団結することの楽しみを体感できた。今でもその経験は自分のベースになっている。
東明館中学・高校訪問の帰り道に、これからの日本や世界を作っていく子どもたちに対しても、自分なりの想いや考え方、そして、とにかくアクションしてみることの大切さを改めて伝えていきたいと感じた。
年明けに同校で実施する予定のワークショップに向けても、色々なアイデアが湧いてきた。
スポーツならではの体感を取り入れたプログラムで、生徒のキャリア形成やリーダーシップにつながるような内容を考えているが、生徒たちへ何らかのヒントが届けられたらと思う。
そして最後は、人生色々なことは起きるが、なんだかんだで楽しんで生きていこうなー!と締めくくれたらええな。
将来的には、より多くの子どもたちと接し、想いを届けられるような仕組み作りにも取り組みたいなと思っている。