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大分国際車いすマラソンでの感動

もう先月となる11月21日、第40回記念大分国際車いすマラソンの観戦に行ってきた。車いすマラソンは、リオパラリンピックと東京マラソンで観戦したことがあったが、今回も競技者のスピードと熱気に圧倒された。

天気にも恵まれ、東京パラリンピックで金メダルを獲得したスイスのマルセル・フグ選手は世界記録を更新した。彼は最近調子が良かったようで、そろそろ世界新記録か?と期待されて中での素晴らしい記録だった。

大分国際車いすマラソンは、1981年に世界で初めての「車いすだけのマラソンの国際大会」としてスタートした伝統のある大会。

今回から安全面を考慮したコースの変更があり、記録が出やすくなったとも言われている。走りやすいコースになり参加するレーサーも世界中から増えるのではないかと楽しみにする声も聞かれた。

一般の参加者もハーフマラソンに参加されていて、しんどそうだったけど、とても充実している様子が伺えた。レース終了後は、競技場内の芝生の上で、皆で会話を楽しんだり、食事をしたりしていた。僕にとってはまるで試合後のラグビーグラウンドの上でピクニックをしているように見えた。とても良い雰囲気だったので、僕も中に入らせてもらって、色々な人との対話を楽しんだ。久々にお会いできた仲間もいて、懐かしかった。

レース後のこの一コマだけでも、本当に素晴らしい大会・イベントであることを実感し、このようなシーンが日本各地で見られたら良いなと心から思った。

車いすマラソンが開催される週末は大分での経済効果もあったと聞いた。レースに出る人と関係者、応援するファンなどが大分や別府に宿泊する。僕も別府に宿泊したが、時期柄も重なって街はとても賑わっていた。

別府は元来力がある観光都市だと思うが、今後、誘客に課題を抱えている地方都市で、企業・行政・ボランティアが一緒になってスポーツ大会を実施し、その土地を盛り上げられるようなことが実現できないかと思案した。まだまだ不勉強なので、他の都市での良い事例を調べてみたい。

また、1981年から40回も続いているこの大会は、街のインフラにも変革を起こしている。他の都市に比べて自転車道路が充実し、段差等に配慮されたお店も多いと聞いた。街の細かなつくりやサインが、ユニバーサルデザインになっていた。この様子に、スポーツが社会にできる一つの価値を強く感じることができた。

誰しもがどこにでもアクセスできて、その時間を楽しめる世界があって、とても素敵だったので、この大会を支援していきたいし、もっとこのような事例を増やしていければと思う。

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