【7/27(木)朝の相場情報】FOMCレビュー！ 国際通貨基金がYCC撤廃を緊急提言？！
おはようございます、トレーダーのヒロセです。
朝の相場情報（通称：朝ヒロセ）です。
昨日の米株式市場はほぼ横ばいでしたが、ダウは上昇。これで13営業日連騰となり1987年以来の連続高となりました。
ドルは下落、円はYCC修正警戒が強まり上昇。ドル円は140円台前半で取引終了しています。
本日は、
21：15 欧州中央銀行政策金利
21：30 米4-6月期GDP
21：45 ラガルド総裁会見
となっています。
FRBの次はECBですね。こちらも0.25ポイントの利上げがほぼ確定的となっていますが、その後の会見でどういった内容になるか注目です。
インフレ率も順調に下がっていますし、先日のPMIが相当良くなかったこともあります。
これまでのようにそこまで強気に、タカ派に、とはいかないのかなぁと考えています。
では昨日の米政策金利についてです。
内容としては特筆すべき点が特になく、”当たり障りのない”内容だったのかなと思います。
全体としてはやはりハト派寄りになってきたという印象です。
将来の政策行動について何も決定していないと発言したため、９月会合で利上げを見送るとの見方が強まりドルが下落したという流れです。
この記事では各市場関係者の感想をまとめていますので、気になったものをご紹介します。
◆グローバルＸのジョン・メイヤーＣＩＯ
米金融当局は現行の利上げサイクルの終わりに近づいているようだが、自ら行動の余地を狭めているわけではない。
年内の追加利上げの可能性を残している。それは当局が柔軟な姿勢を維持しており、経済にどんな紆余（うよ）曲折があっても対応できるように準備していることを示している。
◆プリンシパル・アセット・マネジメントのチーフ・グローバルストラテジスト、シーマ・シャー氏
ＦＯＭＣの声明はあくびが出るような内容であるものの、当局は今後の金融政策会合が毎回、開催してみないと結果が分からない「ライブ」なものと考えていることが大まかなシグナルだ。
インフレ鈍化と労働市場の逼迫（ひっぱく）という紛らわしいシグナルを考えれば、あらゆる選択肢を残しておくことが賢明なアプローチと思われる。
あくびが出るようなものｗ
やはり、かなりニュートラルに近い状態だということが分かります。
◆キー・プライベート・バンクの債券担当マネジングディレクター、ラジーブ・シャルマ氏
われわれの見解では、利上げサイクルは終了し、米金融当局は年内利上げを休止する。イールドカーブのフロントエンドで利回りが若干低下していることから、直近の市場の反応もこの見方を支持している。
◆マニュライフ・インベストメント・マネジメントのグローバル・チーフエコノミスト、フランシス・ドナルド氏
われわれの基本シナリオでは、米金融当局の次の動きは恐らく利下げになるだろうが、それを目にするには2024年までかかるだろう。
ただ、パウエルＦＲＢ議長は、市場が利下げを早計に織り込みインフレ期待を再燃させることのないよう、利上げする構えを維持し続けるしかない。
と、今会合で利上げ終了を予想している方が多いという印象を受けました。
実際に、金利スワップ市場では年内の0.25ポイント追加利上げの確率が47％と、わずかに低下しています。
あくまでも今後のデータ次第ということでしょう。今後に注目です。
昨日は円が少し不穏な動きをしていましたね。こちらが影響している可能性があります。
国際通貨基金（ＩＭＦ）のチーフエコノミストが直々に記者会見で提言したそうです。
かなり踏み込んだもので少し驚きました。
この方は、
日本は2022年よりも23年の方が好調な数少ない先進国の一つとした上で、「日本経済におけるリスクはインフレ圧力が高まっていることであり、インフレの上振れリスクがあることやで」と発言しています。
欧米各国はまさに上振れリスクと戦っていますが、日本にもその可能性があると。
そうなる前にYCC撤廃したら？って感じですかね。
エコノミスト調査でも現在8割ほど”修正なし”の予想とかなり偏りが出ていますので、もし仮に逆行ったら…。
今回の注目ポイントとしては
・これまで全員一致で現行の金融緩和策を続けてきた政策委員の投票行動に変化が出るか
・10月会合までの修正or撤廃を実施を予想するエコノミストが合計で52％
・今回新たな経済・物価情勢の展望も発表される。コアＣＰＩ見通しは前年度比1.8％上昇から2.5％程度上昇への大幅な上方修正の可能性
植田総裁が就任して3か月あまり。
ここまで全く動きがありませんでしたが、今回は非常に微妙なところ。
是非みなさんも明日政策金利発表＆会見に注目してみてください。
では最後に各通貨のインデックスをみておきましょう。
・ドルインデックス 日足
やはり大きめの下落となりましたね。
ここから下落が再加速する可能性もあるかなと見ています。
・円インデックス 日足
下目線と思っていましたが、少し分からなくなってきました。
一気に戻す可能性もあるように感じてきました…。
・ユーロインデックス 日足
ユーロは強い陽線になりました。
ここから上昇できるか、こちらも微妙なところです。
・ポンドインデックス 日足
ポンドは安定して強い展開。買うならポンドですね。
というわけで、現在かなり難しい状況かなと感じております。
こういう時はあまり無理せずチャンスを待ちたいと考えています。
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