傷の話。
雨の夜に失礼いたします。
前回上げた小説の内容に、気持ちが全部引きずられて、今日も落ち込んでいました。
10年以上前の創作だし、フォルダにずっと眠っていたから、そろそろ風化したかなと思って読み返したけど、今も痛かった。
中に込められた想いは、当時切実に感じていたことで、おそらくそれは今でも過去になっていなかった。全然過去じゃなかった。
そのことに、自分で驚いています。
僕がnoteで書いていた物語は、たいてい結末で、寂しくて、悲しくて、切なくて、泣いてる描写がある。
なんでハッピーエンドじゃないんだろう?と考えたときに(僕はノンプロットなので最後にどうなるか僕にもわからない)、
pcの過去フォルダを見ていて、あの小説を見つけて、読み返しました。
そこにはnoteで書いていた物語の原型みたいなものが記載されていました。
そこに綴られていた色んな事象に対して、今でも僕には答えがないし、当時に戻ったとしても、やっぱり同じように、迷って、混乱して、答えがなくて、答えようがなくて、ただ立ち尽くすしかないんだと思った。
そう考えると、当時も、今も無力です。打ちのめされた気持ちでした。
いい大人と呼ばれる年齢になっても、心の隅に隠れていたのは、あのときに感じた怖さだし、無力感だし、虚しさだし、寂しさだし、途方もない暗い世界でした。
彼女は僕だし、僕は彼女でした。
小説を消して無かったことにしても、またいつか蘇るだろうし、僕の無意識に残っている傷みたいなものは、たぶん無かったことにはできないんだろうなと思いました。
ああいう小説を上げることは、良くないんだろうなと思いつつ、でも僕が次に向かうには、必要なのかもしれないと思いつつ、土曜の夜に思い切って上げました。みんながnote酒場で楽しんでるのに俺は一人で何をやってるのかな、と思いつつ。
静かな音楽を聴きながらこれを書いています。次に自分がどうするのか、どこに向かうのかはわかりませんが、ここまで読んでくださったことに感謝しています。ありがとね。
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