街の本屋が潰れた。

こんなところで、呟いてる言葉なんてなんの力持たないことはわかってるし、電子書籍が誕生してもう随分となる現在に、街の本屋が潰れてしまうことなんてザラにあると思う。

悲しい。

一応、それは多分本当の気持ちだとおもう。
長く、小学生の頃からそこに行けば何か僕を少しの間だけ満たしてくれる物があって、金銭や損得勘定の中にあるからそれを、世間的には愛と呼ばないのかも知れないけど、僕はあの場所を愛していた。
いつかのどこかの、誰かの書いた物が常にあって、少ないお金で色々な物を買った。
こんな風にカッコよく言えば、聞こえはいいが太宰治から妖怪ウォッチまで、ぐちゃぐちゃな僕の中身を形作ってきていたように思う。

何も決められない自分だが、少なくともあの場所には僕の迷いがあって、それが導いて今の僕になってるように思う。

言葉を重ねても、意味が変わらないのは重々承知ですが、心から。

本当に長くお世話になりました。

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