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ウェブ発信者の「上場コスト」

あけましておめでとうございます。佐藤大朗(ひろお)です。会社を休んで三国志の研究をしています。今年もよろしくお願いします。※今さら

さいきん、また、ウェブ経由で、わけの分からない、絡まれ方をすることが増えてきました。
ぼくが想定した読者の属性とは異なるひとから、ただの妨害としか思えないような長文の「ご指摘・ご指導」をいただくことも、けっこう多いです。
画面が、文字でいっぱいになり、壁みたいになるんです。ポケモンのゲームなかの技のエフェクトになぞらえて、「ダイロック」と読んでいます。ぶあーっとテキストを打ち込んで、壁にしたてて、ばたん!と、こっちに向けて倒してくる。

疎遠のままでいたいひとから、細かく近況をチェックされたり。
メンタリティとしては、ストーカーでしょうか。とても気持ち悪いです。あなたは、ぼくの動向に興味があるかも知れないが、ぼくは、あなたに関わりたくないんですよ!という感じです。

こんな「被害」は受けていますが、ウェブで発信して、考え方や活動を広く知ってもらいたいという思いはあり、その場合、ノーガード的な無防備にならざるを得ない…ということがあります。
ぼくは、株式市場になぞらえて、「上場コスト」と捉えています。
ひろく認知度をあげて、資金を市場から調達するならば、相応の説明責任を果たすことが、法制度で定められています。資金を供出する(かも知れない)不特定多数にたいして、つねに説明する義務があります。

上場企業の場合、財務諸表の信頼性は、その国の証券市場の信頼性に関わる問題ですから、「だれもが納得できるレベル」で開示する必要があります。制度の思想に、文句があろうはずはありません。
しかし、ネチネチと(重要度が低く、的はずれな)説明を求めるのは、1円も出す気がないひとだったり、小口の株主だったりして、「採算が取れない」ということは、往々にして起こります。
これらもまた、「上場コスト」を構成しています。ゼロにはできませんし、ムゲにもできないのです。

ある会社の経営者が、youtubeで発信していたのですが、その会社は、上場企業でもないのに、資金調達の方法について、ツイッターで説明をさせられていました。財務担当の役員とおぼしきひとが、
・知識不足による誤解を、まき散らされて困るので、
・悪意のある曲解によって、評判を落とされているので、
今回の資金調達の目的と意義、財務の健全性について説明します…と、対応をしていました。「無視をすればいい、という意見があるのは、分かっています。その意見が正しいのは、分かっています。気にしすぎた、という声もあります。しかし…」と、前置きをしながら、財務諸表の基本的な読み方から、ネット上で説明をしていました。

これも、狭義の「上場コスト」ではありませんが(くり返しますが、その会社は、株式を上場していない)、ネット上で、存在感を高めているがゆえに発生したコストですね。
「有名税だね」みたいに言うひとがいるかも知れませんが、支払うことや算出方法が法で定められている「税」の比喩は、適切ではないと思います。

いわゆる誹謗中傷は、これからは、法的な対抗手段に出やすくなるようですが、「善意の口出し」は、誹謗中傷とは外見上が異なるので、たいへんだなあと思います。
具体的なステップが視える化されているわけではありませんが、存在感や有名度があがると、こういうのが、ぶわーっと群がってきますね。

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