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知見や実績が「1位」でなくても活躍できる時代/個人商店が流行ってる

佐藤ひろおです。昨日、ぼくが見ているyoutuberが、彼らの好きなyoutubeを紹介しよう、みたいな企画をやってました。あげられていたのは「ゆる言語ラジオ」。

ぼく、むかし1回だけ見て、辞めちゃったんです。
でも好きで見ているひとが多いから、フォロワー数(チャンネル登録者数)が延びているんですね。

なぜぼくは、見るのを辞めたか。語られている内容が、ありふれているからです。文学部で勉強したことがあるひとなら、「何十年前の話をしているんだよ……」って話題ばかりなんです。
「ゆる言語ラジオ」内でも、「独自見解です!!最新見解です!!」と詐称しているのではなく、「何十年も前からある議論ですけどね」と断っています。出演者のひとりは、むかし大学で勉強したことがあるけど、自分たちは言語学者ではない(独自で最新の見解を持っているわけじゃない)と明言してます。

これって、マコトシヤカに言われている趨勢と違いますよね??
「ネット検索が発達し、分野トップの見識の持ち主に、直接アクセスできるようになった。検索結果が1位(少なくとも10位以内)で、独自性と最新性にあふれたサイトしか、ニーズがなくなる。弱肉強食が進み、独占・寡占の世界がやってくる」
って、言われてたじゃないですか。

どうやら、未来はそっちじゃなさそうです。

「ゆる言語ラジオ」の内容は、トップどころか、言語学(日本語学)の分野では、上位100位にも入ってないと思うんです。言語学者・学生が1000人もいるか分かりませんが、恐らく1000位にも入ってない。
でも、おもしろくて見られている。

ネットの世界って、「天下統一」に向かうかと思いきや、「群雄割拠」にすら向かわず、「タコツボ化」してると思うんですよ。
群雄割拠は、武田信玄・織田信長のイメージ。小規模の領主が吸収合併され、中規模の大名がたがいをライバル視し、隣国と合戦したり、上洛・上京をねらっている状態です。でも、ネットの世界は、そうじゃない。「わが村で完結し、快適に暮らせるなら、それで十分」となりました。

ぼくは、ウェブサイト(ホームページ)、ツイッター、youtube、noteをやってますけど、見てるひと、あんまり重なってない印象。 ※横断的に見ていただいている方には、感謝しかないです。
ぼくはやってないですが、Instagramも、独自の生態系です。ぼくがやっていない時点で、インスタの生態系が独自である証拠になりますね(笑)

専門性はないが人気コンテンツといえば、

こんな記事も、半年以上前に書きました。ロジックは同じだと思います。

「勝者総取り」は、殺伐としてます。
かたや「タコツボ化」したネット社会は、住みやすく、おもしろい世界だと思います。20世紀後半から、「大型ショッピングモールで商店街がつぶれた」と騒がれてますが、ネット上では、零細の個人商店が栄えてます。

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