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【打合せメモ転載】三国志の講演メニュー

佐藤ひろおです。早稲田の大学院生(三国志の研究)と、週4勤務の正社員(メーカー系の経理職)を兼ねています。

あるお仕事で、三国志の講演をすることになりました。
三国志の話は、いかようにでもできてしまい、話が発散する恐れがあります。主催者が何を望んでいるのか(何を実現したい会か)、聴衆が何を期待しているのか、どのような興味関心・予備知識があり、どんなライフステージ(年齢)にあるのか、などは多様です。ひとくちに「三国志の講演をしてください」と言われても、ていねいに調整をしないと三方が不幸です。三方というのは、主催者・講演の聞き手・講演者です。

ぼくが思うところの、そしてぼくが話せる持ちネタとしての三国志の講演のメニューを整理したので、noteに転載してみます。
三国志の講演をするとき、4つの材料×5つの内容×3つの目標の組み合わせが考えられます。組み合わせを複合したり、回ごとに変えることもできます。いずれも当時(なま)の資料を使った講演ができます。

1.材料
(1)歴史
 三国時代(3世紀の中国)はどんな時代か
(2)正史『三国志』
 当時を記す歴史書はどのように作られ、どんな性質があるか
(3)『三国志演義』
 歴史書や大衆の支持を受け、いかに演出や工夫がされたか
(4)エンタメ作品
 小説やゲーム、映画・テレビドラマを入口に

2.内容
(1)国全体の歴史(概説)
三国に分裂する前の漢帝国、魏・蜀・呉、統一後の晋
(2)人物の生き方
諸葛亮(孔明)、劉備など、人物にスポットライト
(3)有名な戦い
発生のいきさつ、戦場での動き(兵法)、結果と影響
(4)文学、思想
人物自らが作った詩文、人物を描く詩文、当時の思想や学問
(5)日本との関わり
邪馬台国(歴史、歴史書)、日本での受容

3.目標
(1)趣味として触れる、よく知る
(2)学校生活やビジネス、日常生活に活かす
(3)みずから調査・研究、創作をするきっかけ

以上を組み合わせた三国志の講演ができます。
ぼくは「学生が、学びの面白さを知る」「大人の学び直し」を大切にしたいと思っています。これらを目指す機会であれば、なるべく値段が高くならないようにお請けできればと思っています。お願いいたします。

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