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GWに会社がなく生活が正常化/会社員の4つの喜び

佐藤ひろおです。早稲田の大学院生と、週4勤務の正社員(経理職)を兼ねています。三国志の研究を学んでいます。

会社は、祝日休みがない(完全週休二日制をくり返すのみで、平日はつねに5連勤)かわりに、GW(ゴールデンウィーク)、お盆、年末年始は1週間連続で休みです。9連休です。

工場の金属を溶かす炉は、いちど火を入れると動かし続けるしかなく、いちど止めたら止めっぱなしにする、というスケジュールから、このようなカレンダーになったと聞きましたが、都市伝説かも知れません。

この1週間は会社がなく、生活スタイルが「休職期間」にもどりました。たっぷり時間があるというより、「正常化」された感じ。
週のはじめは、神戸、大阪、名古屋と転々と旅行しましたが、火曜から土曜は、部屋にずっと引きこもって、だれとも会わずに研究(三国志)をしていました。

めちゃくちゃ、性分に合ってる!!

ちょっと寂しいな、という気持ちはもちろんありますけど、ひとりで引きこもって疲れるまで勉強し、疲れたら寝て、起きたら勉強し、また疲れたら寝るというだけの生活が、とても合っている!!
勉強なんて、そんなに長くできるものではないので、睡眠時間がとても長く取れます。

4月に会社に復帰してから、あまり寝れていなかった。
残業はしていないし、職場・仕事はストレスフルではないが、体調が優れなかった。あたま(頭皮あるいは、頭のなか)とか、顔面の半分の表面とかが、つっぱったような、ピリピリしたような感覚があったけれど、それもゴールデンウィークで消えた。暴飲暴食をしたでもないのに、ずっと胃の上部か、胃と食道の接合点?が痛かったけど、それも消えた。

いわゆる「職場ガチャ」に当たったのに、このように体調が悪かった。まるで、「人生」の袋に穴があいて、大切なものが、たらたらと、こぼれている感じがあった。その感覚が、引きこもっていたら、なくなった。

会社員の4つのよろこび

さいきん見た動画で、ベンチャー企業が採用活動で人材を誘うときに、引きつけてマッチングさせるべき条件が4つあるといい、「やりがい、報酬、成長、仲間」だそうです。1年ていどの腰掛けではなく、長く働いてもらうには、「そのひとの人生のストーリーに、うちの会社がきちんと入っているか」が重要だそうです。

動画を聞きながら(散歩中)、考えていた。
ぼくはベンチャー企業の社長ではないし、ベンチャー企業の受験者ではないけれど、いまの会社との関わりを考えたとき、「これが前景化したら、一瞬で退職するだろう」というのが、「報酬」でした。
いまの会社を人生のストーリーに組み込むなら、どのようになるか。についても考えていた。

ぼくは15年ぐらい、会社員をしています。
30歳前後、それなりに会社に没入していた。2009年~2015年ぐらい。年齢にしたら、27歳~33歳ぐらいか。このとき「成長」を感じていた。ぼくのツボは「成長」なんだと思います。
当時の「成長」で蓄えたノウハウにより、いま40歳で復職し、かなりラクができているわけですが、「報酬」を気にしたことがなかった。

ぼくにとって会社の仕事をするとき、「報酬」があんまり気にならないし、「報酬」を気にし始めると、つまらなくなっちゃうんです。※もちろんお金はほしいですが。
鶴の恩返しのツルと同じで。部屋をのぞかなければ、ツルは恩返しのために機織りをしてくれるが、部屋をのぞいたらそこで終了。

ぼくは経理屋なので、内勤・事務職だ。「やればやった分、お金が出るぞ!」という給与テーブルじゃないのも、よかったのだろう。「成果報酬だぞ、頑張ってこい!」とマネジメントされたら、「ケチな報酬なんて要らないんで、成果も出しません、辞めます」となる。……偏屈!!

29歳のときに、給与の振込口座で、残高が1000万円を超えた。やがて、2000万円を超えた。銀行が倒産したら1000万円しか預金が保護されない、というのは頭の片隅で知っていたけれど、もう1つ銀行口座を作って動かす、ということも興味がなかった。三菱UFJが倒産することはあるまい、と漠然と信じていた(いまも健在)。
銀行は、お金を投げ込むだけの堅牢なバケツだ。明治風の建物とか、紳士淑女然とした銀行員さんたちは、手の込んだバケツの模様だ。

2017年ごろ、仕事の「成長」が失速し、投資・運用を始めたときに、銀行口座とか証券会社の口座を複数作るようになり(開設キャンペーンで、キャッシュバックがたくさんある)、クレジットカードが10枚ぐらいに増えていくわけですが(笑)、「成長」が感じられなくなった後、初めてお金を転がし始めた。投資を始めるの、遅いですね。2000万円を余らして、どうするんだ、というところから、ようやく投資・トレードに取りかかった。

貯金とトレードの利益により、2年半の休職をした。

復職後は、学生のバイトの感覚で(実際にぼくは、大学院生だ)、「1時間この会議に出ていたから、数千円だ。1日の勤務をしたから、数万円だ」と金額換算してたんです。わりのいいバイトです。正社員ですけど、給料から勤務時間を割算すれば、時給が出ますからね。
そして、4月25日に「初任給」が振り込まれたけれど、まったくシラケていました。振り込まれないのは契約違反だからあり得ないし、その心配をしていたわけではないが、お金が入ったところで、「だから何?」となった。2000万円を投げ込んどいて、無頓着だった人間なので、いまさら、数十万円が増えたところで、そりゃあ感慨はゼロか。。

「やりがい、報酬、成長、仲間」は、もちろんどれも大事だし、いままで、さまざまなかたちで会社を通じて手に入れてきたけれど(感謝しかありません)、ぼくの場合、仕事がおもしろいのは、知的好奇心が満たされているときです。分類するならば、「成長」かも知れないが、厳密にいうと、それとも少し違う気がする。

かつて、わりと順調に働いている職場で、「佐藤さん、会社に気分転換にこないでください(笑)」って言われたことがあって。まさにその通りだな、と思ったんですけど。
ぼくはライフワークの三国志があって、三国志の気分転換のために、会社に関わっているんですよね。通勤は、気分転換のための運動。業務は、あたまの体操。パズルゲームをやる感覚で、職場で数字とか情報を動かし、書類を作り、会議で解決策を出している。
これによって報酬をもらうんですけど、報酬じたいに目が向いている限り、ぼくは幸せになれないし、早晩、やめちゃうでしょう。

「生活費を稼ぐため」「生活保護として」会社に行く、という世界観はあると思いますが、ぼくの場合、お金に意識が向いていない。むしろ、投資の利益で学費がまかなえるなら、働かないほうが、研究のために時間とエネルギーが確保できて、人生にとって良いよね、と思ってしまう。
気分転換、頭の体操として、会社の仕事をする。
結果的に、なぜだか分からないけど(いや、もちろん労働の対価としてなのだが)毎月25日に、数十万円が振り込まれる……。という感じにしないと、ゴールデンウィーク明け、働きを再開できないだろう。

2年半の休職期間をへて、2歳半、年をとったわけですけど(そりゃそうじゃ)、この期間、会社に対する貢献はゼロです。ですが、ベースアップ的な何か(よく分からない)と、会社都合で関東圏に移った手当により、休職前に比べると、約1割の給料アップをしてもらいました。フルで働けば、110%です。大学院に通うために週4勤務にしてもらったので、もらえる給料は、ここから20%減ですけど、生活費は足りてます。
インフレはしんどいし、加齢したのに?給料が据え置きだったら、さっさと辞めてたような気がしますけど、給料+10%のみを励みにしても、メンタルのバランスが取れない。お金はほしいけど、カギではない。

「会社員は、報酬を受けとる以上、ビジネスのプロなんだ。プロとして、報酬から目をそらすな」というお説教を食らいそうですけど。「プロ論。」にこだわって仕事をやめちゃうよりは、結果的に成果?が出ていれば、お金のことはあっさりしていても、いいんじゃないですかね。
「よく考えよう、お金は大事だよ」っていいますけど、「よく見てよ、お金は数字だよ」って感じです(笑)数字を増やしたければ、歩数アプリを入れて、外をウロウロと歩いてこればいいんですよ。

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