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大きな金額を直感的に捉える方法/千円・百万円

佐藤ひろおです。早稲田の大学院生(三国志の研究)と、週4勤務の正社員(メーカー系の経理職)を兼ねています。

自分たちが当たり前だと思っているけれど、分野外・専門外のひとと話すと、気づきがあります。意外だ、不思議だ、と思うことがあります。

昨日は「3万円より大きな金額は、現実感がわかない」
という話を聞きました。
なるほど、そうか。そういうことも、あるかも知れない。

日常レベルで一度に3万円以上の出費をすることは少ないでしょう。家賃とか月々の支払いで、10万円、30万円ぐらいまでくると、アタマがぐわんぐわんしてきて、「たくさん!」と思考停止する。

不動産や自動車を買うとき、この思考停止を逆手に取られます。
「マンションは7千万円。このオプションはプラス30万円です」
「たった30万円ぐらいなら、いいかな?」
少額をケチって、あとから後悔したくないですしねー。

ぼくが思うに、人間が直感的に理解できる数字は、
1から100までではないか。

ちょっとセンス?があるひとでも、1,000まで。数直線で表したときの実際の長さと、数字を聞いたときの直感(数値の大小、距離感・比率)が一致するのは、1,000が限界です。

人間は大きな数字を、正しく把握し操作できない。
世間の経理屋はどうやっているかというと、
ケタを3つずつ無視する。
※ケタが3つなのは、英語圏のthousandやmillionの影響

「売上が9千万円から1億2千5百万円になりました!」
と言われると、とにかくたくさん!すごいね!となるけれど、
「売上が90から125になりました(単位:百万円)」
ならば、数字で立ちくらみがしないし、伸びた比率も直感で分かる。

個人の家計も、千円単位で把握するのがオススメです。
家計簿は、千円単位で分かれば十分でしょう。
「家賃が9万5千円で、食費が4万3千円で……」より、
「家賃は95、食費は43(単位:千円)」だとスッキリします。
家計に深刻なダメージを与える千円未満のできごとはありません。
(ダメージを与えるときは千円のケタに上がってきます)

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