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春の思考 2024年 WBS 第1戦

2024年3月31日にWBSが開幕した。
2022年から参加したので、3年生である。
いわゆる初春の大会だが過去2年ともノーフィッシュ。春らしい釣りで突き通すと痛い目あうので、脳内はフラットにして試合中も柔軟にするつもりで挑むことに。

フィールド状況

前週は寒波に覆われ、オフリミット中にまとまった雨が降り、試合のある週末は急に快晴と気温上昇にみまわれる。
実際濁りのあるエリアは、太陽光を受けて1日で5℃ほど水温の上下動があった。

さて前日プラクティス

産卵絡みで水温が早く上がるならインレット上流かなと、小野川をチェックしに行く。
朝は15℃で、午後には20℃近くまで上がった。
予想通り選手の皆さんがチラホラ。
濁りの中でも良い水が確保されそうな反転流、ワンド形状を確認していく。
ちなみに、一般的な川はインサイドベンドの終点(下流側)は、水が綺麗なことが多い。インサイドは流れが緩く濁りの粒子が堆積し浄化されるからだ。
条件良いショア沿いのブラッシュパイルで数回のバイトを取って魚の存在を確認する。
船中2本で入賞圏内、4本獲れれば優勝と予想し、明日はさらに丁寧にやる作戦に決定。

そして試合開始

朝のミーティング

土浦新港から一直線で目的エリアまで移動する。朝日に向かってテイクオフする時は毎度テンションが上がる。

デッドスローエリアを通過し40分で到着。
日射で自分の影が落ちない様に、流すストレッチや間合いに留意して釣り始める。
まだ朝で水温が低く影が長いので矢板の沖目をヘビダンで流すがキャットフィッシュ。その後徐々にショア沿いに狙いをシフトするも他魚種の様なバイトはあるが、本命に出会えないまま太陽は高くなるばかり。
絶対この川にいるはずなのだが、岸際に位置していない気がする。かといってプアな沖目をフラフラしているバスが簡単にバイトするわけもない。

考える。
沖目で何かトリガーにしたい。
思わず口を使ってしまう様な何かを。

ここで以下の条件をキーに立ち回る。
・水門前の水中ブロックからの落ち込み
・沖目の杭に絡んだ枝
・高さのあるリップラップ

そして11時ほどにその時がやってきた。
水深1.5m程の鉄杭の根本に枝が溜まっている箇所をソナー見つけ、その上下流側でパートナーと分けてアプローチ。パートナーはドライブビーバー3インチのリーダーレスダウンショットをハングオフしていたが、枝を越えた後にズシリときたみたい。

1,400gほどのキッカーであった。
落ち着いてハンドランディングしたあとはあまり覚えてない。グータッチは5回以上したと思う。今日のこの魚はメチャクチャ貴重という事は理解していた。

ワンモア

時間を考え川を下りながら前述の条件を巡る。河口付近の真珠棚にてドライブビーバー3.5の9gフリーリグをテンポよくフォールさせていくと「コン」というバイトと共に少し沖にラインが走る。アワセも虚しくワームがズレて帰ってきた。まあこういった事もある。受け入れよう。
ハイシーズンではないので、チャンスは少ない。いつ来てもいい様に心技体の準備をしておかなければならないのだ。このメンタルはフロッグフィッシングで鍛えたがこの話はまたの機会に。

もう1匹が欲しい。
藁にもすがる思いで会場付近の石積みへ戻る。ここも川からの濁りと絡んで絶対魚はいると思っていたが、やはり人気で数艇の選手が浮いていた。
中ほどに隙間があったのでエントリーし、
パワーポールを刺して腰を据えてやる事に。
ドライブクローラー4.5の軽めのネコリグで隙間を丁寧にトレースしていく。程なくブルーギルと確信出来るバイトがあり案の定ソレ。
しかしギルとバスは一緒に行動している事が多いので期待はある。
しつこく石積みの一角を狙っていると、若干重めのバイトが出た。スイープにアワせて魚体見て確信する。君だよ君を待っていたのだよ。31cmの500g程のキーパーサイズなのだが、この魚がどんなに愛おしいか。
この為に私は生きている。こんなに生きていることを実感する事は日常ではないのだよ。

貴重な1匹

10gの壁

急いでライブウェルに入れて、ほどなく帰着する。本当にタフな1日だった様で多くの選手は厳しい表情だ。
ファーストフライトでウェイインコールは1,970gであった。
最終フライト選手まで抜かれていない。仮想ホットシートでヒヤヒヤしている。

唯一の複数匹ウェイインでした

だがしかしそう簡単にはいかないのが世の常である。同じ小野川のさらに上流を釣っていた大石選手が1,980gのビッグフィッシュをウェイインして10g差で逆転されてしまった。

大石選手とは利根川のTBCに出場していた事もあり、川を知り尽くしているアングラーであることは昔から知っている。悔しさとリスペクトでハートに火を付けて頂きましたよ。絶対負けたくない。

AOYレースに向けて上々な発進となったが、このモチベーションを保てる様に心を燃やそう。2024シーズンも皆さんのお力を貸して下さい。おしまい。

今回のパートナーの苅部さん

今回のタックル

定番で最強のOSPルアー


ロッド:自作67MH
リール:アルファスSVTW800SHL
ライン:ZALT's INDICATOR 12lb
ルアー:OSP ドライブビーバー3.5 グリパンブルーフレーク
リグ:9g フリーリグ

杭などの縦ストにフォールして回収する

ロッド:DAIWA リベリオン 67ML+
リール:アルファスエアTW8.6L
ライン:ZALT's INDICATOR 10lb
ルアー:OSP ドライブクローラー4.5 ゴリミソブラック
リグ:0.9g ネコリグ

石積の隙間にフォールして細かくシェイクの繰り返し

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