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勝利の美酒 2023年 WBS 第4戦

皆さんこんにちは。
今回はフロッグ登場なしの齋藤です。

7月23日にWBS第4戦が行われて優勝したお話。主観モリモリでお届けします。

やるべきこと

WBSは今シーズンから重量制からポイント制となり、年間ランクも総重量制は廃止された。
クラシック出場(年間10位以内)を目標としていた私は、3戦消化時でも参加2点×2回と4点×1回なので、残り2戦は中途半端なことはしないと心に誓った。でも自分が勝つなら夏かな…とも思っていたりして。

直近の試合では

前週にJB TOP50が開催され、予選には5,000gのスコアが3選手もいた。最近のフィールド状況において、この結果を想像できた人は多くないはず。しかしTOP50の猛者達でも日を追う毎にスコアを落としていた。
最終日はSDGMarine横利根ベースでイベントサポートをしていたが、帰着時には多くの選手の皆さんが苦い表情をしていた。
うだるような暑さ。10年ぶりにかき氷食べた。

やはり流入河口や北利根の釣果が良いのだが、簡単には口を使わない様子。おそらくアフター引きずっているんだなと。また曇天と晴天の釣果差が大きい。
翌週WBSはいくら流入が使えるとはいえ、晴天予報なので優勝に絡むウェイトは4,000g超と見積もった。

去年はどうだった?

昨年の第4戦は桜川のショアのブッシュを闇雲に狙って10本以上釣ったがキーパー(30cm)は1本のみ。昼に行こうと決めいていた本湖ブレイクで起死回生の1,700gを獲って8位の成績だった。
ブレイクの魚は狙い通りだったとはいえ、流入河川での戦い方はこれで良かったのか・・・という思いがつきまとう。利根川出身の自分としては、もう一度我に返って「川」と向き合おうと決心したのである。
※同船取材した去年の模様はこちらから。

前日の準備

最初に桜川をチェック。
中流インサイドの浅いストレッチから流す。
パートナーの秋田氏(以下ペニーさん)がショアのブッシュを攻め数投でキーパーを釣る。やるじゃないの。続いて私も釣れる。やはり魚は濃いね。

ドライブショット4”
オリジナルより細くなっています


サイズも30cm強で500gあるなし。
ショアのブッシュを一日攻め続けても2,000gちょっとが限界かなという雰囲気が立ち込める。これではマズいね。
そういえば利根川では流れの当たる深みに溜まった流木で連発したことがあった。サイズの良い魚はポジションが違うはず。
そんな仮定で上流にバウを向ける。等深線をレンダリングして「深み」を探し、サイドビューをかけて「地形変化」をマークしておく。
「流れ」に関しては少し特殊で、中流域の水門がかなりの量の水を吸引しており、その水門より上は順流、少し下流は逆流、本湖河口付近は停滞している状況であった。停滞はあまり良くなく、風でも吹かない限り厳しい感じ。
明日は3つの要素点が高いところに時間を費やそうと思い桜川をあとにした。

トランスデューサー調整して映りバキバキ
少しでも深いところを探す


その後、花室川もチェック。
川には8cmくらいの小魚が大量に入っており、これを追いかけるバスを数匹目視したが、釣るとなるとかなり難易度が高そうなのでパスすることに。

迎えた大会当日

頑張りましょう

9/35フライト。大丈夫。
フライト後すぐにバウを桜川方面に向けると、河口部に松尾プロのみ。挨拶して通してもらう。ありがとうございます。
橋脚に絡む漂流物にカバーネコで浮気したが、改めて例の水門方面へ移動し下流側から流し始める。やはり逆流してる。
本日ブッシュは狙わないと決めて、前日チェック済みの岸から5mほど離れた少し深いゴロタ石に連杭が絡んだエリアに、ドライブショット4”を流れに乗せてフォール&ステイする。
ライブソナーには魚影は映るが、種類まではわからない。
杭群の終わりに差し掛かり、ソナーを見ながら正確な位置にキャストすると着底後の垂れたラインにわずかな重みを感じる。
反射的にフッキングした後、強烈な突っ込みに嫌な予感が頭を駆け巡る。

うねる魚体

刹那の格闘で見えた背中は、50cm近いバスだった。チームトーナメントの醍醐味、ランディングも上手く決まりガッツポーズ。

ペニーさんと初めての共同作業

狙っている要素に間違いないことを確信した。
鼻息荒く、二人のテンションはアゲアゲで川を釣り登る。

少し移動後、サンドバー終わりのえぐれたボトムをにドライブショットを投げると、2本目はジャストキーパー。やっぱり岸から離れた地形変化に魚は居るわな。

更に登り、川幅がチョークして最も深みのあるセクションに到達する。
ライブソナーには硬い壁から少し離れた岩などの上に数匹の魚影がサスペンドしてゆらゆらと泳いで居る姿が見える。魚種は不明。
同様にドライブショットを投じると、フォールするワームをチェイスしている姿を映していた。シラケる前に勝負を決めたい。
そして次のキャストの着底後、同様にボトムまでチェイスした姿を確認し、ラインを張らず緩めずで待っていると、待望の「コンッ」を頂きました。
今回も魚種が分からなかったのでヒヤヒヤしたが3本目900g程のナイスバス。
ちょっと覚醒しちゃったかもとペニーさんに告げる。するとペニーさんもすかざす竿を曲げる!しかし残念これは他魚種でした。

その後、魚影は映すがチェイスがない時間が続く。困りながら手を変え品を変え、HPシャッドテール3.1”の5gダウンショットで早めのフォールを見せたところ、群れの中の一匹がボトムまで追ってくる。
同様に少しステイを入れると、「クンッ」を頂きました。4本目500g程のキーパーだが、こんなに嬉しい魚はない。

その後は日も高くなり、船の往来も増えプレッシャーがかかり始めるとソナーに映る魚影も散り始めバイトが遠くなってきた。
残り時間も2時間となり、本湖方面に下り始めながら要素が絡む箇所を攻めるが、後一本がなかなか出ない。現在の合計は3,500gくらいで、当初考えていた勝ち切れるスコアでは無い。

途中、松村プロが魚を抜き上げライブウェルに仕舞うところを目撃。何本目なのか?これは本当に精神衛生上良くない。

そして帰着時間を迎えて5本揃わなかった事に後ろ髪を引かれる思いで帰港となった。

勝負の時

朝のミーティングで4本からトレーラーウェインとなる。私は最後から2番目で、後ろには5本揃っている坂田プロが控える。

ウェイン待ち
Charger198ELITEは今日も絶好調
勝てるのだろうか…
3番目のナイスサイズ
1本目1,650gのキッカー

やれる事はやった。
ウェイトコールは3,560gであった。

そして最終ウェインの坂田プロのステージに一緒にあがらせて頂いた。そしてウェイトコールが響く。

嗚呼良かった…
結果は私のウェイトが上回っていた。

坂田プロは讃えてくれた
ほんとナイスガイ

WBSチャレンジ2年目だった。
利根川を飛び出して、多くの仲間から声援を頂いた。
参戦当初の目標の「優勝」は達成したが、まだシーズンは終わっていない。最終戦でクラシック圏内を維持しなければならないのだ。
いや優勝すればAOYの可能性も残っている。

…でももう少しだけこの勝利の余韻に浸らせてほしいな。

おしまい

Photo by
SDGMarine
Yasunori Takahashi


サポート頂いている皆様

SDG-Marine
今回はマリンデバイスに助けられたと言って良い。地形を読む事も魚自体を探す事もアドバンテージを感じている。SDGMarineには魚探の専門家もいるのでぜひご相談ください。

O.S.P
その製品のクオリティは言わずもがな。
10 years standard

霞ヶ浦 connect
安心のボートメンテナンス&セレクトショップ

今回のタックル

ドライブショット4インチ:
リベリオン 671MHXB-ST
アルファス SV TW 800S-XHL
フロロ12lb
RYUGI LIMIT 3/0

HPシャッドテール3.1インチ ダウンショット:
リベリオン631MLFB
SSSV105HL
フロロ8lb
RYUGI DOUBLE EDGE 1/0
ドロップシンカー5g

HP3Dwacky カバーネコリグ:
リベリオン641LXB-ST
アルファスAIR TW 8.6L
サンラインALMIGHT #1.5
ネイルシンカー1.8g

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