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米中軍事衝突の可能性

米中軍事衝突の可能性

今から79年前の1941年12月7日(現地時間)、日本海軍がハワイ島の真珠湾を攻撃しました。これにより日米の間で軍事的な戦争状態となり、太平洋を挟んだ日米戦争が始まりました。
実は、日米間の戦争は、この真珠湾の軍事衝突の前から事実上の戦争状態でありまして、いつ、軍事的な衝突が起きてもおかしくない状況が続いていたのです。
米中軍事衝突の可能性
昭和12年(1937年)10月5日、米国ルーズベルト大統領は以下のような内容の演説を行いました。これは日本を名指ししていないものの、明らかに日本を標的にした「隔離政策」と言われています。この年の7月7日に、日本と中国国民党とは、北京近郊の盧溝橋にて軍事衝突(盧溝橋事変)が発生し、8月13日からは上海にて軍事衝突(第二次上海事変)が続いていました。
その中国国民党からの提訴を受けて、日本を一方的に非難する声明を米国のルーズベルト大統領が出したのです。
「世界の九割の人々の平和と自由、そして安全が、すべての国際的な秩序と法を破壊しようとしている残り一割の人々によって脅かされようとしている。(…)不幸にも世界に無秩序という疫病が広がっているようである。身体を蝕む疫病が広がりだした場合、共同体は、疫病の流行から共同体の健康を守るために病人を隔離することを認めている」と。(隔離声明)
昭和14年(1939年)7月、米国は、日米通商航海条約の廃棄を一方的に通告し、1940年1月26日、同条約は失効。
昭和16年(1941年)7月25日、米国内の日本の資産凍結
同年8月1日、石油や鉄などの天然資源を日本に輸出するのを全面的に禁止。
当時の日本は石油のほとんどを米国から輸入していたので、これが止められてしまうと、日本の経済が止まってしまい、また日常生活もできなくなってしまう状況に追い込まれていたのです。さらに、軍艦や戦闘機も動かすことができなくなってしまいます。
それほど、石油は貴重なものだったのです。
この経済封鎖を、米国だけではなく、イギリス、オランダ、中国の4か国で同盟を組んで行いました。(ABCD包囲網)
このように日本は、米国を始めとする包囲網からの経済封鎖のために、このまま戦わずに降伏するか、それとも負けを覚悟で闘うかの二者択一の決断を迫られていました。そんな中、日本政府は、1941年4月から始まった日米の外交交渉において、なんとか戦争を回避できるように、最後の希望を持っていました。
しかし、交渉はまとまらず、11月27日に米国側から最後通告(ハルノート)を突きつけられて、止むを得ず、米国と戦争することになってしまいました。
ここで言う戦争とは軍事衝突のことになりますが、その前の経済封鎖をされていた時から、事実上の戦争状態になっていたと言えます。
それから、79年後の2020年、日米の間でなはく、今度は米国と中共との間ですでに戦争状態が始まっています。
米国は、中共を世界中から隔離するような政策をどんどん推し進めております。北京から大使を引き揚げたり、共産党員の米国への入国を規制したり、また、日本、オーストラリア、インド、米国による中共包囲網(インド太平洋ダイヤモンド(クアッド)包囲網)を構築しつつあります。
これは、かつてのABCD包囲網を連想してしまいます。
そして、次は軍事衝突?
追い詰められた中共は次に何をしてくるかわかりません。
だた、言えることは79年前の日米会戦前夜と状況が非常によく似ていると言うことです。
そう考えると、米国は中共を徹底的に追い詰めて、中共から最初の一発を打たせる作戦なのでしょう。
79年前の1941年、日本海軍は、米国太平洋艦隊のベースキャンプである真珠湾を攻撃しました。
2020年、中共はどこに狙いを定めて攻撃してくるのでしょうか? 台湾でしょうか?
私は軍事専門家ではありませんので、どのような軍事シュミレーションが現実的なのかわかりません。
ただ、軍事の素人ながら容易に考えられるのは、台湾を攻撃したら、即座に米国からの報復攻撃がくるので、先制攻撃としてはまず、米国の第七艦隊のベースキャンプである、横須賀、佐世保、沖縄などの米軍基地を攻撃してくるのではないでしょうか。
79年前の1941年12月は、戦闘機による爆撃でしたが、2020年はミサイル攻撃になるでしょう。そして、そのミサイルの先頭には核弾頭が搭載されているかもしれません。
そうすると、横須賀、佐世保、沖縄の米軍基地だけではなく、その周辺地域も壊滅的に破壊されてしまうでしょう。
その被害は、かつての東京や神戸など各都市への焼夷弾による大空襲、広島、長崎への原爆を超える被害になるかもしれません。
なぜならば、中共が日本に照準を定めて、実戦配備しているミサイルに搭載されている核弾頭は、広島長崎の投下された原爆の数十倍の破壊力を持っているからです。
2020年11月3日の大統領選挙の結果にもよるでしょうが、このような最悪のシナリオを覚悟しておいた方が良いかもしれません。
歴史は、79年(または80年)周期で繰り返す。
これは、様々な歴史的事例を検証すると当てはまることが多いと言われています。
昭和16年(1941年)12月7日から79年目の令和2年(2020年)12月、米中軍事衝突が起きないことを祈ります。


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