P2Eはマネーゲームのゲーミフィケーション

P2Eについての思考整理です。P2Eをうたうゲームを目にして、「これってゲームなのか?」とモヤモヤしていたので、頭の中を整理するために書いています。

さて、P2E(Play to Earnの略称です)ゲームとかで紹介されているものは、「遊んで稼げるゲーム」くらいのイメージで紹介されているものが多いと思います。ゲームで稼ぐ、という話をするのであれば、e-Sportsであったり、ストリーマーであったりと色々な形がありますが、P2Eとして紹介されるものはゲームをプレイして得たアイテムなどを仮想通貨で売れることを売りにしているものが多い印象です。

ただP2Eにおける「仮想通貨で売れる」というのは、MMOで存在しているRMT(リアル・マネー・トレード)とはだいぶニュアンスが違うように感じています。RMTはゲーム内通貨だったり、アイテムだったり、アバターだったりを現金で買うわけですが、基本的にはそのゲームをプレイすることを目的とした取引であると考えています。(そもそもRMTが禁止になっているゲームも多いですが…)一方でP2Eを売りにしているゲームは、仮想通貨による取引、OpenSeaなんかでのゲームの領域外での取引が可能なNFTを作ることをゲームの目的としているように感じます。

プレイするためのゲームではなく、NFTを発行する背景ストーリーとしてゲームという体験が使われている、というのが現状のP2Eに対する個人的なイメージです。なのでP2Eにおいては、「ゲームとして面白いか?」は究極的にどうでもよく、「発行されるNFTへ価値を付与できる体験を創出できているか?」が大事な指標になっています。NFT発行のゲーミフィケーションがその本質であり、「遊んで稼げるゲーム」というような話ではないと思っています。


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