Nouns Dao〈ナウンズ・ダオ>ってなんDao
WEB3.0を学ぶにあたり、元マイクロソフトのエンジニアで起業家の中島聡さんのVoicyを聞いています。
中島氏はエンジニア+起業家という経歴からWEB3.0を語る視点が一味違い、作る側からの目線でいつも貴重なお話をされています。
NFTについて中島氏は当初懐疑的な意見を発言されていたのですが、プロジェクトを自ら開発する事で視点が変わり、現在は積極的に情報発信をされています。
テクノロジーの観点から中島氏が認めるNFTの中にとしてNous DAOというプロジェクトがあり、今回調べてみました。
※DAO: Decentralized Autonomous Organization (分散型自立組織)
Nouns(Nouns DAOが発行するNFTキャラクター)の見た目はピクセルアートで、一例としてこんな見た目をしています。(ピクセルアート好きにはたまらんですね。)
これは最新のnounsで、毎日1つオークションされています。 上のが最新のNounsで右が価格。今入札額が7.77ETH(イーサ)なので、およそ192万円. 過去履歴平均100ETH前後で落札されています。(時価2500万)
ここでNouns Daoはなぜこの様に価値が認められているのか?
と疑問が湧きます。理由はいくつかあります。
Nouns DAOはオンチェーンデータ上にある。
Nouns DAOはオンチェーンデータという仕組みで作られています。
今世の中に出回っているNFTのほとんどがオフチェーンデータで作られています。
オンチェーンNFTは画像データを作るためのプログラムがブロックチェーン上にあるのに対し、オフチェーンNFTは画像データは別の所にあり、URLがブロックチェーン上にあるという違いがあります。
オフチェーンデータ上では、データの置かれたサーバーなどが破壊された場合NFTも消失します。 Nouns Daoのデータは世界で最も分散化されたブロックチェーンであるイーサリアム上にあるため、データも永遠に残り続け破壊されることはありません。
ただし、イーサリアム上ではデータの容量が今の所大きく出来ないので、
この様なドット絵しか現状オンチェーン化できません。
ちなみにクリプトパンクスもオンチェーンです。
オンチェーンNFTとオフチェーンNFTにははっきりしとた成り立ちに違いがあるのでそこに恒久性・保存性としての価値があると言えます。
Nouns は1日1つしか作られず、絶対数が少ない
Nounsは1日ひとつづつ生成されます。人間が介在することなく、プログラムで生成され続けます。最近のNFTセールでは数千個のNFTが一斉にセールされることがありますが、Nounsは1日一つしか生成されないので希少性が高くなります。いま411個しかなく、ETHチェーンが続く限り永遠に1日1個生成され続けるそうです。
Nouns はどうやって作られる?
イーサリアムのブロックハッシュ(改竄できなくする仕組み)に基づいてランダムにパーツが組み合わされ自動的に生成されます。
Nounsのパーツは以下のもので構成されています:
背景 (2)
体 (30)
付属品(137)
頭 (234)
メガネ (21)
〈あなたもNouns DAOの試作ができます〉
NounsDAOのホームページ上で自分のNonsを試作できます。
アイテムを選んで生成。
https://nouns.wtf/playground
その他NounsDAOには以下の様な仕組みがあり、Nounsが取引される限り、
プロジェクトが継続されます。以下が内容です。
DAOの売り上げは全てNouns DAOトレジャリーに保管される。
オークションされたETHの収益の100%はNouns DAO トレジャリーと呼ばれる場所で保管され、公開されています。(8月16日現在 27,191 ETH
(68億円)
Nouns DAOの保有者がコミュニティーを形成する。
保有者は全員Nouns DAOの会員になり、1体のNounにつき、1票の投票件を得ることができます。DAOの仕組みにより資産が保たれ、また参加者がNouns DAOの未来を決めます。
創業者や運営者への報酬
生成が自動とは言え、運営はどの様にコストを賄うのでしょうか。
それも決められており毎回10番目のNoun (Noun ID #0, #10, #20, #30 など) がプロジェクトの創設メンバー達に与えられて共有され賄われる仕組みになっています。
Nouns DAOを調べると、思った以上にNFTやDAOについて様々な事が勉強になりました。NFTの価格は無料から数千万円まで様々なものがあるのですが、NFTも現物のアート同様に高額化する理由があって取引されているという事もわかってきます。
お読みいただきありがとうございました。
ここまでの内容で中島さんのお話が多分よくわかるので、
お時間ある時に是非聞いてみてください。
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