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「議会の見える化」(その2-2) 2024年の新年度予算の説明から、市長の考えていることは見えるのか?

 今回の「議会の見える化」は、市長の発言から「市長がどんなことを考えているのかを可視化できないか」に挑戦してみました。サンプルに使ったのは2024年2月議会(第2回定例会)です。

 市議会では、開会直後に市長による提案理由の説明があります。特に2月定例議会の場合は、新年度予算との関係もあり、どんな市政運営をしていくのか発言(説明)があります。

 この内容を整理して可視化できれば、名取市をどんな方向に動かしていくのかが見えるのでは?と考えました。
 可視化の手法として今回は、ワードクラウドを使ってみました。

◇ 市長の発言から見えるものは?

 市長の提案理由の説明を、KH Coderで発言を品詞ごとにバラして、Pythonでワードクラウドを作るプログラムを作ってみました。
 最初にまるごとワードクラウド化したのですが、なんか見づらいような・・・。

最初の出力

 ↑↑↑  ぱっと見で、説明に使われていることが多い、名取、事業、議案、条例、改正が不要な感じです。また、当初予算の提案でもあるので、地区、整備、予算、特別会計あたりも不要でしょうか。言葉の整理として、先の単語を除外してみました。

言葉の整理後の出力

 ↑↑↑ あまり変わっていない感じもしますが、最初のものよりは、地域や路線、支援、環境など大きくなり、特徴が出てきたのではないでしょうか。

 路線とあるので議事録を調べてみると、市道路線の廃止と認定がありました。同じく地域や支援は、かなり広い範囲で使われている言葉です。
 反面、予算によっては減額も多いようです。

 逆に「あれ?」と思ったのが、子育てに関係することば。

 「子育て」が、「線」「域」の間にかなり小さくありました。こちらも議事録で見てみると、数的には多くなく、より具体的な取り組みでの子育て支援のようです。

 子育て支援に力を入れているので、何かしら見えるかと思っていたので、想定外だったかも。

 このワードクラウドを参考に、詳しくは議事録を見てみるのも良さそうです。それと、一般質問の見える化にもワードクラウドを使ってみようかと考えています。

◇ 共起ネットワークでも見てみた(追記)

 ここからは追記です。共起ネットワークも作ってみました。

市長の説明から作成

 この共起ネットワークえは、中心性が見えるように作りました。青色が濃いほど、言葉の中心や結び付が強くなります。

 新年度予算のこともあるので当然のごとく「予算」が中心(濃い青色)になっています。それに伴うため「事業」も青色が出ています。

◇ マガジンにまとめています

 一連の記事を見やすくするためにマガジンを作りました。こちらでまとめてご覧下さい。


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