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Airbnb(ABNB):FY2021 4Q決算|オミクロン禍でも絶好調!

もはやパンデミック禍ではない!少なくとも業績だけみればその勢いがとまりません。

今回は民泊大手のAirbnb(エアビー)のが発表したFY2021の第4四半期決算(10-12月)を解説していきたいと思います。

Youtubeも配信していますので、ぜひこちらも合わせてご欄ください。

1.2021年第4四半期(10-12月)業績ハイライト

まずは業績から見ていきましょう。

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 2021年第4四半期(10-12月)の売上高は前年同期比と比べて78%の増収となる$1,532m(約1,700億円)で、パンデミック前の2019年第4四半期(10-12月)を38%も上回る結果となっています。旅行需要の回復に加え、在宅勤務の定着により長期滞在が増えた追い風を受けた結果となりました。

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また第4四半期(4Q)の純利益は売上高の拡大や継続的な経費節減により、約$400mの改善となる$55m(約60億円)で着地、前年同期比と比べても一過性の費用もなかったことが寄与しています。

2.  決算説明会のハイライト

続いてエアビーが公表している2021年第4四半期(10-12月)の業績を主要なKPIとともに見ていきましょう。

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2021年第4四半期の宿泊・体験予約数は7,340万件となり、前年同期と比べ59%と大幅に増加はしているものの、2019年第4四半期の水準と比べると3%減と若干の減少となっています。キャンセルの影響を除くと、4Qの予約総宿泊数は、2020年第4四半期および2019年の水準を上回っています。

また利用総額のパフォーマンスは、宿泊・体験予約数の伸び率を上回りました。2021年第4四半期の利用総額は前年同期比91%増となる$11.3b(約1.25億円)、2019年第4四半期比でも32%増となりました。

10-12月は宿泊予約日数のほぼ半数が1週間以上の滞在で、2割が1カ月以上の滞在でした。

続いて地域別のハイライトをご紹介します。
- 北米は好調を維持し、宿泊数および体験予約数が前年比20%増となりました。主に米国が牽引し、2019 年同四半期に達成した水準となりました。

- ヨーロッパ、中東及びアフリカ(EMEA)では、オミクロン株の出現により、不透明感が拡大し、宿泊数と体験の予約件数が2019年の水準を若干下回りました。

- 中南米では、宿泊数と体験の予約件数が2019年第4四半期を22%上回りました。ブラジルやメキシコなど、一部の国では引き続き底堅く推移しており、国内やインバウンドのクロスボーダー旅行が引き続き強化されました。

- アジア太平洋地域では、宿泊数と体験の予約件数は、オーストラリアなどの国で一部の渡航制限が解除されたことにより、2021年第3四半期と比べて22%増となりましたが依然として他の地域と比べて回復が遅れています。

- アジア太平洋地域を除いた世界の宿泊数と体験の予約件数は、2019年の水準を8%を上回る結果となりました。

3.業績の総括

予想

今回の売上高、EPSともに市場予想を上回る結果となったものの、アジア太平洋地域の回復が遅れていることか総予約件数ベースでは市場予想を下回る結果となっています。

4.2022年第1四半期(1-3月期)ガイダンス

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また今回の決算発表にあわせて発表されあ2022年第1四半期(1-3月期)のガイダンスでは、オミクロンの影響による不透明感は依然として残るものの、2019年第1四半期をはるかに上回る総予約件数を見込むなど、力強い内容になっています。

5.  市場の反応

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15日の時間外取引で株価は一時、同日終値より6%超上昇しました。

ロシアの軍事演習後の退避などもあり、いったんは安心ムードが広がったためだと思われます。

6.最後に

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またこれからもGAFAMを中心とする米国や中国の高成長テック銘柄を取り上げて記事にしてますので、これを機に是非フォローをお願いしますm(_ _)m






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