英語と日本語 両刀使い娘2歳の言葉の生成観察記

まず私の話になるが、、自分の内にあるものを表現するのにどんな「言葉」を使うのかや、どんな言い回しをするのかに割とこだわりがあって、本来喋るのも書くのもすごく時間がかかる。だから、スピード感を求められる(と私が感じる場面での)お喋りは苦手で、このところ人と会うのも億劫になっていた。
文章にするのも時間はかかるものの、目の前にそれを待つ相手がいない分、じっくり考えたり、心ゆくまで校正できたりするのもあって、最近は専ら文字に頼っている。がしかし、365日24時間赤子と一緒だと、その「じっくり」「ゆっくり」「丁寧に」ができなくて、あゝ最近のモヤモヤはそういうことかー…とおもったり。

これは私固有の感じ方なのかもしれないが、言葉は体感を伴っていないと私は使えない。たとえば、既に当たり前に流布している略語や俗語でも、私の中に腑に落ちていなければ、どんなにダサかろうが元の言葉を使う。

そして、誰かが体感を伴わない言葉を使っているとわかってしまうし、薄っぺらに感じる。というか、言いたいことはわかるが、その中身がまるで伝わってこない。

ただこの辺り無意識に使い分けてはいる。いや正しくは、丁寧に言葉選びする時間の許されないスピードとテンポ感求められる場では、私自身中身の無い言葉使ってしまっている。実はこれ、結構疲れる。とは言え、それでも人一倍間だらけでテンポ遅いが。。

先月2歳になったばかりの我が3人目が、上2人に比べて言葉の習得に優れていて。まず言葉を発することに対する好奇心が人一倍強い。3人目ながら、まさに「言葉の生成」を目の当たりににして日々身悶えている。まぁ萌えているというか。。

まずこの子は、言葉を真似て発するのが上手い。新しい言葉を発するのを聞いた私は、すかさずその言葉にまつわる絵や写真を見せて一緒に喜んだり、時間をおいて繰り返し覚えたての言葉を持ち出してみたり。クローズアップして掘り下げては強化している。

24時間一緒にいるお陰で、あらゆることの前後関係を把握しているから、赤ん坊特有の拙い発語も「あぁあのことを言ってるのか」と察しがつきやすいし、強化もしやすい。

ちなみに、私は家では子どもたちにも日本語を使ってコミュニケーションを取っていて、外では英語。上2人は、学校で英語オンリーなため、家でも割と英語率は高い。日本語と英語50/50くらいだ。

私自身のことで言うと、英語は元々好きな教科だったが、単語を暗記するのが大嫌い。とにかくその類の勉強をしてこなかったので、語彙が少ないと自覚している。しかしそんな私も、自分の内にあるものを表現するのに、日本語同様言葉探しをするわけだ。

こういうとき私の脳内は、日本語→英語で訳す手続きではない。最初から英語だ。
どういうことかというと、自分の内にある感覚やイメージを観察して、それに相応しい英語の言葉を探す。つまり、やっていることは日本語で表現するときも英語で表現するときも同じ手続きということになる。
そのときに、まさか自分が知っているとは思いもよらなかった単語や言い回しが出てくることがあってびっくりすることが度々ある。それも割と言い得ていたりする。
これは、決して覚えようと思って勉強した言葉たちではない。ただ日々英語を浴びるうちに、身体が体感をもって記憶しているんじゃないかと考えている。その蓄積があって、私が体感のインデックスから言葉たちを引っ張り出しているんじゃないかって。

だから、言葉を浴びるということがまず第一にある。聞くことも読むことも。そしてそれらは、体感を伴って聞いたり読んだりしてこそ蓄積していく。

言葉を浴び始めて2年のアヤネさんも、第3子だけに、ママやパパだけでなく、お兄ちゃんお姉ちゃんもいれば、浴びる言葉が長子より多いのは確かにあるかもしれない。
しかし、それ以上に、言葉の習得に優れているのは、この子の特質な気がしている。

とにかく言葉に対する好奇心が強い。だからこそ聞く耳も覚悟が人一倍強い。しかも聞くだけで終わりでなく、真似して言ってみるという発想がこの子ほど上2人にはなかった。3人目だからこその環境における優位性は間違いなくあるが、だからといって「3番目だから上手」といってしまうのは少し安易な気がしている。

おもしろいのが、ママの話す日本語と兄や姉の話す英語をそのまま真似て使うのはもちろん、分解してまぜて組み立てて、オリジナルのセンテンスを使ったりするのだ。英語日本語ミックス語。
例えば、
This is もアヤネちゃんのー!
とか、
Can I 貸しー?
とか。

ミックスになることで、日本語と英語両方わかる人にしか通じないというデメリットはありながら、当てはめる単語の的確さからみて、言葉の意味だけでなく、単語の単位をちゃんと汲み取っているんだなーと興味深く観察している。

英語/日本語の識別はまだないのかもしれないが、なんとなくママが外で話す言葉はちょっと違うと感じてるような気もする。
この辺り、今後の動向も興味深いところ、観察しながら気付いたことを引き続きシェアしていきたい。

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