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【今日のコラム:学生時代の変な奴③】

【今日のコラム:学生時代の変な奴③】

変な奴シリーズ3回目である。
今回も高校時代の話であるが、2回目に登場したアカギと、キモヲタ系シマザキの話を書こうと思う。
 
■アカギとシマザキ
前回の続きとなるが、体育祭の組体操の時の下りである。前回で述べたアカギの誤行動によるパニックの後の話である。タワーに失敗した我が英語クラスと数学クラスは、ぎこちないないというか、何か喧噪のような雰囲気が出ていた。
 
ブログにて詳細を書けないのが残念であるが、タワー後の5人1組の協議で、我がクラスのシマザキと、先のアカギが互い胸ぐらをつかみ合い睨みあっていた。後から聞いた話であるが、テンぱったアカギがシマザキの背中を押し、怒ったシマザキは、アカギを殴ったそうだ。競技の本番中である。腹の虫がおさまらないシマザキは、次の組手の整列をしているにも関わらず、アカギの胸ぐらをつかみ、それに負けずとアカギもシマザキの胸ぐらを掴み返していた。
 
何故か、殴られたのはアカギの方なのに、口から血を流していたのはシマザキの方だった。おそらく、怒りで自身の唇か舌でも噛んだのであろう。我々は後ろからその光景を眺めていたが、実にシマザキらしくて笑っていた。次の組手は5人扇であった。技的にはタワーの前で良いと思うのだが、なぜか、この典型的で地味な扇という技をあとに持ってきていた。シマザキは扇のセンターであるが、怒りが収まらず、左のアカギの手をつかまず、何とも形容しがたい、ちぎれた扇になっていた。
 
シマザキは、いわゆる「浮く」タイプで、任意参加型のオーストラリア実習(実質は旅行)にひとりだけ、ダブルの背広を着てきていた。みんな、ラフな私服であった為、シマザキは、受け入れ先のオーストラリア人から、教員に間違えられる場面も多々あった。彼自体、喫煙はしないのであるが、我々が吸ったタバコの吸い殻をいたずらで彼のダブルの背広のポケットに入れておいたところ、それが教員にみつかり、14日間のステイホームのはずが、4日間で日本に送還されてしまった。それについては我々も胸が痛い思いであった。
 
今回は簡単ではあったが変な奴シマザキのエピソードについて書かせてもらった。アカギにしろシマザキにしろ、変な奴は変な奴を呼び寄せるのである。そして常人である人から言われもない攻撃にあい不幸な方向へ導かれるのであった。
 
 
つづく


 
 
 





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