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オンライン写真展「GO BEYOND」に参加して

昨年末に公開されたオンライン写真展「GO BEYOND」。
そこに9名のフォトグラファーの一人として参加させていただいています。
今回はこの写真展に参加させていただいての想いを少し文章に残しておきます。

まだご覧いただいていない方にはぜひ一度ご覧いただきたいのですが、
今までのオンライン写真展とはまた違った、
オンラインだからこその写真展になっています。

https://gallery.mediciism.com/

まるで美術館の中で写真を眺めているかのような洗練されたデザインで、
平面のサイトなのに立体的な空間にいるような仕組みは新しいオンラインでの体験を与えてくれます。
感覚的な話ですが、サイトではBGMなどないのに「静かな音」を感じる展示サイトです。

もちろん他にもオンラインという環境で工夫された展示もあったかもしれませんが、
ここまでサイト自体をも美術館の建築のような作品としてこだわって作られたオンライン展示は類を見ないと思います。
サイトがカッコ良すぎて自分の作品を展示するのが怖気付くほどでした。

展示の参加者自身がちょっと大袈裟に褒めすぎ
と思われるかもしれませんが、
この展示の参加者として自慢でも主催に忖度しているわけでもなく、
ただただ素直なこの展示への想いです。

「現実を受け止めて自分の視点を持つこと」

この写真展への想いをnoteにまとめようとした時に
なぜ真っ先に展示の内容ではなく展示自体に触れているのか。
それはそこに強い想いが籠っていて、
そこにこそ今回の展示の意義があることを知って欲しいからです。

今回の写真展「GO BEYOND」はgoogle pixelがサポートし、
株式会社ヒーコが主催している写真展です。
全体のクリエイティブディレクションやプランニングをされたヒーコ代表の黒田さんが自身のnoteで写真展への想いについてまとめられています。

とにかくクリエイティブに対するとてつもない熱量が込められているのがわかります。
この写真展の意義や熱い想いをより知れるのでぜひ一読いただきたいです。

noteの中でも触れていますが、
黒田さんが展示に寄せた文章の中にこんな一文があります。

"未曾有の時代であってもその現実を受け止めて自分の視点を持つことがフォトグラファーという生き物ではないか。

リアルにはリアルの、バーチャルにはバーチャルの視点があり、そこに正解はない。一つの被写体を前にした時、人々の心を動かす一枚になるのか、何の変哲もない一枚にしかならないのか、撮る人によって変わるのが写真。

目の前の現実を受け止めて、発想や見せ方を工夫することで心に残る一枚にできるのがフォトグラファー。

何の変哲もないウェブサイトでも発想や見せ方を工夫することが心に残るギャラリーに繋がればフォトグラファーらしい取り組みになるのではないか。"

https://gallery.mediciism.com/about/

始めにこの展示のお誘いを黒田さんからいただいた時にも
この内容を話してもらったのですが、
僕自身すごく共感した部分で物凄く大事なことだと思いました。

「未曾有の時代であってもその現実を受け止めて自分の視点を持つ」ということは正にフォトグラファーとして必要なスタンスだと思います。
写真は写したものが写るというシンプルな表現です。
なので「現実を受け止める」は大事な一歩です。
そして、その先に「自分の視点を持つ」ことが特に重要なことで、
常に自分の視点でファインダーを覗こうと注力しているフォトグラファーだからこその視点の力もあると思います。

コロナ禍で失われた機会を代替するものとしてのオンラインではなく、
この状況だから生み出される新しいクリエイティブを考え抜いて形にした今回のGALLERY MEDICIISMという展示サイト。
まさにこのコロナ禍という現実を受け止めて、黒田さん自身の視点から新しい展示を生み出していると思います。
ただ綺麗に写真を見せるサイトという認識だけでなく、
ぜひフォトグラファーの考え方から生まれた展示として観てみてください。
きっとまた違う世界が見えてくるかもしれません。

GO BEYOND

そんな熱いクリエイティブな想いを軸に企画された展示サイトなので、
もちろん内容も濃いものです。
9名のフォトグラファーが「GO BEYOND」をテーマに自身が壁を越えてきた体験を写真と共に語られています。

何を壁と感じてきたのか、
何を持って壁を越えたと思うのか、
それはまさにそのフォトグラファーならではの視点であり、
その人を通して新しい価値観を知れることでもあります。

そしてそこにはそれぞれの想いがあり、
それぞれの写真との向き合い方、
それぞれのストーリーがあります。
僕以外の8名、皆さんそれぞれの道で活躍されてる方々なので、
写真を通してその人の視点やストーリーを知れるのはとても貴重な体験でした。

僕もSNSから出発して4年ほどやってきた今までのキャリアを振り返って、
壁を越えた写真を7枚展示させてもらっています。
展示内容は実際に見てもらった方が早いと思うので、
ぜひ今一度サイトを覗いてみてください。

僕の展示スペースはこちらから

最後にこういった貴重な展示の機会に選んでいただいて、
素敵な皆さんとご一緒させてもらえたことに心から感謝を申し上げます。
キャリアを振り返って4年前の自分から考えればありえないことだと思います。
本当に人や機会に恵まれています。
感謝しつつ、それに恩返しできるようこれからも精進したいと思います。


明日はこの展示に際して黒田さんとの対談イベントもありますので、
よかったらぜひ聞きに来てください。
参加は下記から↓


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