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仙台89ers:2023-24シーズン 第28節(3/27 Away Game vs 茨城 at アダストリアみとアリーナ)雑感

第28節のプレビューはこちら。


◯試合前トピック

今回特にありません。


今回もまた次節までの日があまりないため、短評バージョンで参ります。


◯Game(3/27 19:05 TO)仙台82北海道74

Gameのエントリーメンバー、スターターは以下の通り。

小林がロースター入りしていますがおそらく今GameはDNP。出場できるまでもう少し待ちましょう。

以下短評。

・ここ最近Gameの入りの悪さが気になる仙台だったが今Gameも非常に低調な立ち上がり。前節北海道戦Game2を大逆転で勝利した茨城の勢いをまともに受けに回ってしまい、オフェンスではターンオーバーの連発とともに相変わらずのシュート精度の悪さを披露、一時は23-4の19点ビハインドと目も当てられない状況に。
・非常にヤバいなと思っていると、茨城の方はケネディが3×3の代表活動で不在なところを、仙台は高さの利を活かして1Q終盤からゲルンやトーマスのインサイドアタックでオフェンスディフェンスともに少し盛り返し、12点ビハインドまで戻すも1Qで2桁差をつけられてしまう。
・今季の仙台はシュート精度は決して良い方ではないのはわかっていることとはいえ、その分ディフェンスで後手を踏むとどうしてもこうなるよね、という典型的な展開となってしまう。茨城も3Pが1Qで5/7と当たりが来ていたこともあったが、早急に修正の必要あり。
・2Qに入るとこちらの心配が届いたわけではないだろうが、ディフェンスが機能し始める。仙台ガード陣がタイトなディフェンスで茨城ガード陣に思うようにハンドリングさせなくなると、茨城の3Pも単発気味に。
・1Q終盤からディフェンスを建て直せたことから1Q序盤とは真逆の展開となり2Q開始から3分半ほど茨城オフェンスをシャットアウト、1Qから通算9-0のランを作って一気にビハインドを詰める。
・ここからは茨城もメイ、タプスコット、平尾といったシューター陣がふんばり逆転されまいとの抵抗を見せるが、仙台がブースの連続3Pなどでじわじわ追い上げていく中、澤邊が3Pを決めてみせるとついにスコアはイーブン。
・その後一旦は仙台が逆転するも茨城は今Game好調な3Pでリードを引き戻し、前半は37-41と4点ビハインドのまま終了。
・茨城は3Pが好調なところはあるが、仙台のインサイドでのオフェンスディフェンスが非常に効果的な模様なので、このまま後半もしつこく続けていければひっくり返すことは十分可能だろう。
・そんなことは承知だよ、と言わんばかりに後半も変わらずゴリゴリインサイドから攻める仙台に茨城ディフェンスも少し疲弊した感じに。
・前半あまりシュートが決められなかった阿部もお目覚め、次々にシュートを沈めていくと、リードチェンジを繰り返しながら3Q終了時は4点リードとすることに成功、3Qは実に2Pだけで22点獲得。
・4Qも3Pで打開をはかる茨城、インサイドを中心にゴリゴリと2Pで攻めていく仙台といった構図は変わらず。茨城にはこのQでも3Pを5/10の高い確率で決められるものの、仙台は外国籍選手たちを中心に手堅く2Pを積み上げ、獲得したリードを手放さない。
・OTO明け直後にデザインプレイで青木がこのQ唯一の3Pを沈めてみせるとモメンタムはすっかり仙台に。茨城のオフェンスをいなし続けては一時最大リードを11点とし、バックコートからプレッシャーをかけてくる茨城をしっかりかわして危なげないクロージングも披露、終わってみれば最大19点のビハインドがなんだったのかという感じの72-84での快勝となった。

気になった選手:ゲルン
今Gameはゲルンをピックアップ。序盤の苦しいと展開から仙台へとモメンタムを引き寄せたのは紛れもなくインサイドでのゲルンの活躍。ゲルンの献身的な活躍は毎Gameのことではありますが、高さにやや劣るという茨城のウィークに対してそのストロングでリバウンドを掴み続けたことが勝利への道を開いたと言えましょう。特に前回対戦時からすると茨城のオフェンスリバウンドを半分に減らしたのは立派でした。

◯最後に

Gameの入りの悪さと次々に決まる茨城の3Pに入らない仙台のシュートと、前節宇都宮戦を思い浮かばせるような展開で頭を抱えたくなりましたが、茨城のインサイドに難ありとみた選手たちはコート上で修正、その後はしっかり仙台のペースに持ち込むという形で勝利をクリンチ。

うまくいかない時にズルズルそのままGameを進めてしまうことがしばしばな仙台でしたが、先のHome広島戦や今GameのようにGame中に建て直して勝ち切るということもできるようになってきたかと少し感慨深くもあります。もっとも今回の茨城は今季なかなか苦労しているクラブではあったの早い段階からの巻き返しもできましたが、これをもっとディフェンスやオフェンスに優れるクラブ相手にもできるようになってくるとまた一歩高みに登れることでしょう。

今回の勝利で20勝へ到達、昨季の19勝を上回ることができました。同節でワイルドカード17位の信州が敗れ6勝40敗となったことで、残り14Gameで信州が全勝、仙台が全敗して20勝40敗で並んでも、今季仙台は信州から2勝をあげているため直接対決勝率で上回り残留は確定、ということにもなりました。

まずはB1残留でホッとするところですが今季目標の30勝へは残り14試合で10勝を挙げないといけません。しかし次節から三遠、島根、A東京という強豪クラブとの5連戦、その後は永遠のライバル秋田、東地区一位宇都宮と、いずれもCS出場が視野にあるなかなか厳しい相手。特にBリーグで未だ勝利なしのA東京、Awayで勝てていない宇都宮には一矢報いたいところではありますが・・・。

では今節を終えての主要チームスタッツを眺めてみましょう。

PPG:78.4→78.4
FG%:43.3%→43.5%
eFG%49.3%→49.5%
APG:20.4→20.4
OFFRTG:106.1→106.2
RPG:40.5→40.6
OPP・PPG:80.4→80.2
DEFRTG:108.8→108.7

勝利はしたもののどのスタッツも大きく変わらずで、今Gameは結果的には仙台の今季の平均的なGameだったと言えそうです。

さて次節はHomeに戻って中地区首位を走る三遠と。昨季はAwayに乗り込み、残留を手繰り寄せる貴重な連勝を果たした相手ですが、今季はもはや昨季面影などどこへやらの全く別のチームに。PPGはほぼ90点の89.8ととてつもないオフェンス力を誇るクラブとして今季のB1を席巻しています。

詳しい展望はプレビューで記しますが、やはり次節もかなり厳しい闘いになりそうです。なんとか強度の高いディフェンスで対抗して勝利への糸口を見つけたいところですが・・・。名古屋D戦であと一歩まで追い詰めたことや、前節宇都宮戦でできたことが何かヒントになりそうな気がする・・・気がするだけ。

それではまた。

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