見出し画像

仙台89ers:2023-24シーズン 第20節(1/31 Home Game vs 宇都宮 at ゼビオアリーナ仙台)プレビュー


◯これまでの仙台

第19節のレビューはこちら。

強豪との連戦が続く1月、佐賀、A東京に3連敗、川崎に連勝ときて名古屋Dに再び連敗、大きな連敗もありませんが強豪相手にはおいそれとは勝利を掴むことができず大きな連勝もなし。黒星先行の日々が続き、借金がなかなか減らせません。シーズン当初からリーグ強豪相手にも前半は結構互角以上の闘いはできることは多かったものの、後半崩れたり突き放しきれず終盤に逆転されて勝ち切れなかったりというパターン多かったのですが、琉球には接戦の上最後に決め切って勝利を掴んだり、川崎にはHomeでしっかり連勝できたり、名古屋Dとは最後の最後までどちらに転ぶのかわからないような展開に持ち込めたなど後半のガス欠という課題も少しずつ改善の兆しが見られます。

◯宇都宮ブレックス

Bリーグ屈指の強豪にして「BIG4」の一角。あの日本人初のNBAプレイヤー田伏や日本代表のエース比江島が所属することでも有名なクラブ。

仙台はB1初年度にはHomeで1勝していますが、それ以外は勝ちなし。ややチームとして不調だった昨季は、Home開幕戦で対戦したものの、最後の最後に比江島にしてやられてわずかな差で敗れた悔しい記憶も新しい。

今季は昨季からの巻き返しを図るかのように非常にチーム状態がよく好調で、特にA東京とともにDEFRTGが100を切る非常にディフェンシブなチームに仕上がっていて、A東京にピッタリとつく東地区2位につけています。

主力は言わずもがなの比江島、外国籍では大阪から移籍のスーパーPGニュービルが期待に違わず攻守に活躍、ニュージーランド代表のフォトゥは今季も活躍していましたが前節で負傷し、今節はおそらく欠場。またジャレットも昨年から引き続き宇都宮でプレイ、インサイドで体を張っています。帰化枠・アジア枠には千葉Jから移籍のエドワーズ。しばらく負傷でIJリスト入りしていましたが、今節を前にIJリストから抹消、今節出場もあるかもしれません。

日本人選手では鵤、渡邊、遠藤、ビッグマン竹内、田伏といったベテランたちが健在。かねてからロースターの高齢化が懸念されていましたが、今季においてはその辺を微塵にも感じさせない各選手の躍動ぶりです。若手では高倉が比較的ミニッツ多くプレイをしています。

では主要チームスタッツを仙台⇔宇都宮として見比べてみましょう。

PPG:79.3⇔78.2
FG%:44.1%⇔44.0%
APG:20.5⇔18.2
RPG:40.5⇔39.8
OPP・PPG80.5⇔68.3
OFFRTG:106.6⇔112.4
DEFRTG:108.3⇔98.2

圧倒的にDEF系スタッツに差があるのがお分かりいただけることと思います。A東京、佐賀、三河といったDEFRTGで上位にいるクラブに苦戦しなかなか勝てない今季の仙台はこの高いディフェンス力を誇る宇都宮にどう対峙していくのでしょうか。

◯今節の展望

上記のスタッツからすると宇都宮はOFFRTGが前節の名古屋とほぼ同等なので、普通にいけば仙台のDEFRTGからしてもおそらく80失点ぐらいはしてしまいそう。一方DEFRTGから見ると、仙台のOFFRTGは106.6ではあるものの、こちらも普通にいけば70失点前後に抑えられてしまうことでしょう。

となると、仙台は「自分たちのバスケットボール」を遂行することも非常に大事ですが、いつも以上にしっかりディフェンスをして宇都宮のオフェンスをいかに止めるかがカギになりそう。そうなると高い個のスキルをもつニュービルに誰が対峙するのか、ということになりそうですが、渡邊・小林のPG陣かはたまたディフェンスにも強みを持つ阿部・澤邊のあたりか。澤邊といえばB2のころに群馬のジョーンズをしっかり止めてみせ、当時のB2でほぼ無敵を誇った群馬を撃破する原動力となったことが思い出されます。

オフェンスのほうは、川崎戦から続くシュートの好調さが継続できるといいのですが、そこは前節に激しいGameの末に敗れてしまったあたりの疲労とメンタル面がどこまでカムバックできているかが気になるところ。また得点源でもあるブースが最近各チームに対策されるようになってきて、得意のミドルレンジのシュートをあまり放らせてもらえないシーンが見られるようになってきました。しかしそういう時はインサイドでも得点やリバウンドによく絡むようになってきてもいるので、あまり心配はしなくていいのかもしれません。とはいえオフェンスがうまくいかないときに何か打開できる策を藤田HCがなにかチームに授けているのかどうかも注目です。

インサイドでは宇都宮にエドワーズが戻ってくるか否かで大きく変わりそう。IJリスト抹消とともに、横浜BCからレンタル移籍してきていたモリスがチームを離れていますので、おそらくエントリーはされてくるのでしょうが・・・。そうなると本当に毎Gameインサイドで体を張り続けてくれるゲルンの存在は本当に大きい。今節も疲労もあるかもしれませんがバンバンとリバウンドを奪い続ける活躍に期待です。

あとはここ最近覚醒の兆しをみせる渡部や、ディフェンスではすでにすっかり持ち味を見せるようになった澤邊の自ら切り込むオフェンスの復活にも期待したいところです。

さて今節はゼビオアリーナでのWeekDay Game、すなわち「ナイナーズ横丁」の開催日。日中お仕事・学校の方も多数と思われますが、19時までに会場へ駆けつけ飲める人はビールを飲み飲み、おいしいアリーナグルメに舌鼓をうって英気を養ったのち、Game中は川崎戦に負けないぐらいのエナジー全開のダイキエンで選手を目いっぱい後押しして、強豪から勝利をもぎ取ってやりましょう!

それではまた。


この記事が参加している募集

Bリーグ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?