仙台89ers:2024-25シーズン 第1節(10/5,6 Home Game vs 横浜BC at カメイアリーナ仙台)プレビュー
◯これまでの仙台
第100回天皇杯2次ラウンドのレビューはこちら。
今季ここまでTOHOKU CUPで連覇を飾るなど、内容的には連携面で今ひとつ感はありながらもプレシーズンマッチを全勝で臨んだ今季初の公式戦の天皇杯。1回戦2回戦は組み合わせの妙もあってそれぞれB2、B3のクラブと対戦となり、まだまだ連携に危うさを残しながらもカテゴリーが上のクラブとして危なげなく勝利。決勝までのノックアウト3次ラウンド進出をかけた3回戦の千葉J戦では湿ったオフェンスと的を絞り切れないディフェンスの噛み合わなさもあって大敗を喫したあたりは、リーグ戦に向けて課題がまろび出たものととらえることにしましょう。
連携面でまだまだ課題を残しつつも今季のチームもとてもおもしろそう。継続選手が仙台89ersのカルチャー「Grind!」を新加入選手に浸透させていけば昨季と同等、あるいは全体的なサイズアップの分、もう少し上に行けるのではないかという期待感があります。しかし選手間のケミストリーの高まりが遅々として進まないようであれば、なかなか苦しいシーズンになるかもしれないという、現段階ではどっちに転ぶかわからない状況ではあります。いずれにせよ10/5になれば開幕戦がやってきますし、まろび出た課題についてはチーム、選手おのおのが改善を図ってリーグ戦のシーズンインに臨むことでしょう。
◯横浜ビーコルセアーズ
昨季は日本代表PG河村という規格外のタレントを擁して2季連続のCS進出、CSでの勝ち抜けを目指したであろうシーズンでしたが、その河村が非凡な能力でチームを引っ張るもチームケミストリーが今一つだったようで勝ち星が伸びず、24勝36敗で中地区6位の成績に終わってしまいました。
昨季のメンバーのうち、スコット、オリバー、ユトフ、ソットと外国籍選手は総離脱。また絶対エースの河村もNBAへの挑戦ということで退団。そのほか、田中が熊本へ、西野が福井へ移籍しています。
新加入メンバーはNBAでのプレイ経験があるイングリスやクラーク、ユーロからコッツァーといういずれも日本では初めてプレイする選手を獲得。アジア枠では滋賀からラベナが加入しています。日本籍選手では北海道からビッグマンナナーが加入、現時点ではロースター11人で開幕に臨む模様。
昨季の横浜BCはどうしても河村のプレイが目立っていましたが、継続在籍する選手たちも能力の高い選手ぞろい。森井、須藤をはじめ3P精度が非常に高く、先の天皇杯では仙台に大勝した千葉Jを相手に終盤まで僅差で追い詰めたその原動力は3Pの精度の高さでありました。今季横浜BCが闘う中地区は今季の魔境とでもいうべき有力クラブばかりがそろう状況で、正直CS出場をクリンチするのも非常に厳しい中での闘いになりそうです。
◯今節の展望
先の天皇杯での千葉J相手の闘いぶりを物差しとすると、横浜BCのほうに分がありそうに見えます。しかし、千葉Jvs横浜BCは千葉Jの3P成功率が悪く横浜BCが良かったGame、千葉Jvs仙台では千葉Jの3P成功率が良く仙台が悪かったGameと真逆な状況ではあったので、実のところどういう闘いになっていくのかは少し予想しづらい。
分かっていることは、横浜BCは3Pにかなり自信を持っているだろうことで、これにはしっかりしたディフェンスの対応が求められます。また3人の新外国籍選手もNBAやユーロでの経験も豊富ですし、アウトサイドに気を取られすぎたらインサイドをやられてしまいそうでもあります。
仙台としてはキッドのスコアリング能力は言わずもがなではありますが、まずはフェリシオを中心としてインサイドで優位を取っていきたい。また天皇杯3回戦ではタッチが良くなかったブースもミスマッチをしっかりつくって得意のジャンパーを昨季のような感じで決めていければ言うことなし。また、ヤンや星野たちもしっかりリバウンドに絡めていければ仙台のペースに持ちこめそう。
横浜BCとしては「河村がいなくなったから・・・」とは絶対に言わせたくないでしょうから、選手それぞれがモチベーション高く当たってくるだろうことは想像に難くありません。仙台は仙台でCS進出を達成するにはHomeでの開幕戦はしっかり勝ち星を挙げて長いシーズンに向けて勢いをつけたいところ。昨季は昨々季より勝ち星をのばせはしたものの、同節連勝が片手で余るぐらいしかできていなかったのが最終的には勝率5割に到達できなかった要因の一つと思うので、今季は第1節からHomeではしっかり連勝を目指したい。
さあ、いよいよ待ちに待ったバスケットボールがシーズンイン、CS進出へむけて我々ファン・ブースターも開幕節からダイキエンで選手たちの後押しをして参りましょう!
それではまた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?