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仙台89ers:2023-24シーズン 第26節(3/20 Home Game vs 北海道 at ゼビオアリーナ仙台)プレビュー


◯これまでの仙台

第25節のレビューはこちら。

これまで毎節のプレビュー・レビューと称した駄文を書き散らしてきたワタクシではありますが、前節に情けなくも不甲斐ない衝撃的な惨敗を、しかも絶対に負けたくない秋田を相手に見せられたことで、ここまで「書くのがなんか嫌になったな」と思ったことがありません。

とはいえやはり乗りかかった船、このバイウィークは仙台89ers以外のことに楽しみを見出して少しは気持ちも回復しましたのでもう少し続けてみようかと思います。

◯レバンガ北海道

前回対戦のレビューはこちら。

前回対戦はWeekday GameをAwayの地で対戦、相手ディフェンスの圧に苦しみながらも、当時リバウンドタイトルを争っていたウェルシュを向こうに回したゲルンの奮闘やタッチが良くないながらも要所ではしっかりシュートを決めたブースの活躍もあり、なんとか勝利を挙げ、前季スウィープされた悔しさを少し晴らすことができました。

前回対戦の比較すると、リバウンドの鬼、ウェルシュがIJリスト入りしたままいまだ復帰せず、といったところで移籍ウィンドウが閉じるぎりぎりに以下のリリース。

昨季島根の主力として大活躍していたトラビスをここにきて獲得、てこ入れを図ってきました。これは北海道にとっては大きい補強でしょう。ただ他の外国籍選手もPF寄りの選手なだけに、オフェンス面ではかなりの火力アップになりそうですが、ディフェンス面でウェルシュの穴を埋めることが果たしてできるでしょうか。

次にに仙台⇔北海道として主要チームスタッツを比較してみます。

PPG:78.4⇔74.6
FG%:43.3%⇔43.1%
APG:20.5⇔16.9
OFFRTG:106.1⇔104.2
RPG:40.7⇔36.0
OPP・PPG:80.0⇔81.1
DEFRTG:108.2⇔113.3

スタッツを見る限りでは仙台のほうが優勢に見えますが、前節もスタッツ的にはやや上だったはずの秋田に惨敗を喫しているのですからあくまで参考値ではあります。それに上で触れているようにトラビスというタレントが加入したことで、特にオフェンス面ではこれまでとは違った様相になってくるのではないでしょうか。

◯今節の展望

前節の秋田もそうでしたが、今節対戦の北海道も前回対戦時とは全くの別チームだと思わないといけないでしょう。昨季、島根戦でビュフォードが出場停止の中でもその得点力に散々苦しめられたトラビス加入でオフェンス力は格段にアップしてくることは間違いありません。

仙台としては、まずは前節の屈辱的な敗北を引きずらないでいられるかが大事なところ。特に足が動かず秋田に易々とイージーシュートを決めさせ続けてしまったディフェンスの建て直しがしっかりできているのかどうか。相手のペネトレイトを棒立ちディフェンスでただ眺めているだけ、みたいなシーンはもう見たくありません。あのような中でも黙々とリバウンドを奪い続けるゲルンの奮闘だけが救いと言えば救いではありましたが、今節もやはりゲルンのリバウンドは鍵を握りそうです。

オフェンス面ではここ最近シュート精度がガタ落ちで、前節はFG%がなんと30.9%というひどさ。前々節京都戦のGame2でも37.7%と40%を切るGameが続いておりかなり深刻。もっとも、FG%的には宇都宮戦では29.1%(30%を切るとかさすがにありえない)、佐賀戦では36.5%、31.8%とディフェンスに強みをもつクラブに対して滅法弱いことはすでに露呈してはいるのですが、いずれも「Home Game」であったということはさすがにいただけない。激しいショウディフェンスやゾーンディフェンスに対して対処しきれていない場面が散見され、しっかり崩す前にタフなシュートを放っては外し続ける印象があるのですが、その弱点は残り20Gameを切ったなか解消できるでしょうか。

また少し気になっているのは代表合宿から復帰した阿部のプレイぶりがどこか空回った感じがするところ。その持てる能力は間違いないものだと思いますし、代表選手たちに大いに刺激を受けて、今まで以上にさらに「自分がやらないと、もっとレベルアップしてチームを引っ張らないと」という責任感が増したのかもしれませんが、悪く言えばその分少しセルフィッシュみが増えたようにも見えます。もう少し周りの選手を信じてボールを託してもいいのでは、というプレイもちらほら。その辺は藤田HCがしっかり修正してくれるものとは思いますが・・・。

前節またしてもHomeで繰り返した屈辱的な敗北以来、心の中のモヤモヤがなかなか晴れません。ここまで不調をかこってきた北海道や茨城なども素晴らしい選手の獲得をきっかけに虎視眈々と上位への回復を狙ってきている中、仙台はそれを上回る成長を見せることができるのか?このまま変われなければ残りのカーディングを見てみる限り、下手をすると全敗すらしてしまうのではないか?という疑心暗鬼に苛まれています。その疑心暗鬼を払拭するためにも、今Gameはしっかり勝ち切ってほしい。スカッとする勝ち方でなくて全然かまいません、「Grind!」でGameを通じて泥臭く粘り強く闘い、最後に勝ち切ってくれればそれで十分。前節みたいな気の抜けたようなGameはもういらない。

それではまた。

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