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仙台89ers:2023-24シーズン 第24節(3/2、3 Home Game vs 京都 at ゼビオアリーナ仙台)プレビュー


◯これまでの仙台

第23節のレビューはこちら。

1月から2月にかけての他地区・同地区の強豪と数多くカーディングされていた期間を5勝8敗として代表戦に伴うバイウィークに突入。5勝8敗が多いか少ないかはそれぞれお考えがあることと思いますが、個人的には7勝6敗で勝ち越せたよなあ、と少し物足りなさを感じています。佐賀には2つ敗れたものの、川崎に2勝できたのでそこはチャラとして、接戦だった名古屋D戦のGame1、WeekDay群馬戦には勝っておきたかった、勝てたよね、というのが偽らざる本音です。とはいえ負傷者も多く発生していた中と考えるとよくやれていたかなとももちろん思いますが。

前節富山戦をもって39Game、シーズンのおよそ2/3を消化。残るはほぼ東地区クラブとの直接対決、一つ一つが地区内順位に影響を与えてきます。他地区は次節の京都、3月末に三遠、4月頭に島根といずれをとっても曲者・強豪ばかりとの対戦、この3クラブからどれだけ白星を掴むことができるかというところも目標の勝率5割達成の可否に大きく作用してきそうです。

◯京都ハンナリーズ

琉球、三遠、富山などともにbjリーグ時代からしのぎを削ってきたクラブの一つ。富山同様Bリーグ発足後はしっかりとB1に定着しているのはお見事。Bリーグでは過去1度のCS進出を果たしていますが、昨今はやや苦しい星回りが多く、今季もやや苦戦中。

昨季の中心選手のうち、満田は出身地の新興クラブ福井に請われる形で移籍、インサイドで踏ん張っていたディアロは開幕当初はロースターに名を連ねていなかったものシーズン途中に復帰。エースガードの久保田が三河、日本人ビッグマンのトビンが千葉、シューター益子が川崎、ユトフが横浜BCへと移籍。

新加入はCJことインサイドワークが強力なジャクソンがユトフとトレードのような形で横浜BCから、また久保田、満田が抜けた穴を補うには十分な実力の持ち主岡田が信州から移籍。またSR渋谷からは3Pを得意とするジョーンズも獲得しています。そのほかにもフィリピン籍のライト、かつて福島在籍時も対戦経験のある水野は今季も所属。昨季は日本人選手に若手が多かった感はありますが、今季は中堅・ベテランのバランスの良い布陣と言えましょうか。

HCは昨季に引き続きラナ氏。昨季は魔境とも言われた西地区において順位こそ地区7位ではありはしましたが22勝をマークし、全体では仙台よりも上位となりました。今季は昨季よりも少し苦しそうですが、昨季同様終盤戦で尻上がりに調子を上げてくる可能性も十分考えられます。

ではいつものように仙台⇔京都として主要チームスタッツを比較してみましょう。

PPG:78.9⇔77.7
FG%:43.8%⇔44.3%
APG:20.6⇔18.1
OFFRTG:106.7⇔106.8
OPP・PPG:80.0⇔84.6
RPG:40.7⇔39.1
DEFRTG:108.2⇔116.2

オフェンスの方はほぼ同スタッツながら、京都の方がややディフェンス面で苦しそうには見えます。

○今節の展望

スタッツ的にはやや仙台に分がありそうにも見えますが、おそらくは拮抗した戦いになるのではないかと思います。インサイドではゲルンがリバウンドをガッチリもぎ取り個人タイトルトップに鎮座してはいるものの、ジャクソン、ディアロもインサイドに強みを持つだけに、ゲルンが今節もしっかり踏ん張れるかどうか。また京都のジョーンズ、仙台のブースはともに外角シュートが得意なストレッチ4、仙台としてはジョーンズを抑えてブースには決めてもらいたいところですが、京都はその逆を狙ってくるのは必至。

また今季加入の岡田のゲームメイクはさすがなものがあって、アシスト個人ランキングでは阿部を上回る位置につけています。その岡田をいかに気持ち良くプレイさせないかはとても重要。その点、仙台は前節富山戦で同じく長身ガードの宇都と対峙していますので、富山戦でしっかりできたディフェンスを今節もがんばりたい。

オフェンスはまずは自分たちのいつものスタイルで行けば概ね問題がないようない気はしますが、やはりカギになるのはディフェンスでしょうか。ここ最近よく見られるGameの立ち上がりにシュート精度が上がってこない時間で京都のオフェンスもしっかり止められるかどうかというところ。ここで出鼻を挫かれてしまうと押し返すのも苦労しそう。

もう一つ心配なのは、バイウィークがあると、バイウィーク明けのGameはどこかフワッと入ってしまう悪い癖が仙台にはあること。しっかり集中力高くGameに入って京都を迎え撃ってほしいところです。

代表マッチに伴う3週間に及ぶバイウィークもようやく終わりシーズンが再開しますが、今節はおよそ1ヶ月ぶりになるHomeのゼビオアリーナでの対戦です。この1ヶ月にもわたる「89ersロス」の気持ちをいつも以上のダイキエンとして昇華させて選手たちを盛大に後押しして、Homeでの連勝をともに勝ち取りにいきましょう!

それではまた。

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