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仙台89ers:2022-23シーズン 今シーズンのワタクシ的ベストGame3

昨季Bリーグの全日程が終了後にB1B2各クラブのシーズンベスト3Gameを選出する企画がありました。それに便乗したエントリーがこちら。

今季はB2が佐賀の優勝でもってシーズン終了しているもののB1はまだファイナルを闘っている状況ではあり、多分ファイナル後にまた企画されるとは思いますが、先んじてワタクシ的ベスト3Gameを選んでしまうことにしましょう。


第3位 22/11/27 第7節 HOME vs 川崎 Game2

川崎にはB1初年度に勝利をあげることができず、シーズンイン前の非公開の練習試合での対戦でもコテンパンにやられたと噂があり、実力的にはまだまだ差があるものと思っていました。しかし、今季序盤は川崎の調子があまり上がって来ず、この節でもジャニング、ヒースを序盤にして怪我で欠く苦しい時期でしたでしょうか。一方仙台はこの前節の島根戦で小寺が眼窩骨折の負傷を喫していたものの、勝利を挙げるチャンスは十分にありました。

Game1はそのメンバー的なアドバンテージで前半は優勢を保っていましたが、後半にかつて仙台に所属していた鎌田の奮闘や、篠山などの得点で4Qにまくられると、今シーズンずっと課題としてついてまわったシュート精度の悪さもあって逆転負けしていました。このGame2もGame1の負け方を引きずったか、競った展開で川崎に先手を取られる形。しかしGame1とは逆に、4Qで仙台が微妙なジャッジもあった中ブースの3Pなどで差を詰めていき、勝負を決めたのは小林の3Pでした。今節は親友と言って憚らない川崎の藤井とバッチバチのマッチアップをしていた小林でしたが、Game1で敗れた悔しさをGame2では意地を見せてしっかりお返ししてやることができたのでした。そしてこのGameが仙台がB1でのゼビオアリーナでの初勝利ということもあって、印象深かったGameになりました。


第2位 23/1/22 第19節 AWAY vs 富山 Game2

この前節まで、12月の渋谷戦から渡辺やトーマスの負傷離脱などもあって実に8連敗を喫していた仙台、同じくここまで今季苦戦しており残留を直接争っていたクラブでもあった富山からは是非とも勝利をあげたかったところでしたが、Game1は新規加入した富山戦の前節から加入した青木やスティールの活躍もあって序盤から優位にGameを進めながらも、仙台同様連敗中で仙台には負けていられなかった富山のエース、ジョンソンの活躍を許してしまうなど今季よく見られた4Qでの失速から逆転負けでついに9連敗を喫していました。

残留争いしている仙台としては富山に連敗だけは避けたかったところ、このGameも新加入の青木やスティールの活躍で3Q終了時では10点リードと優位を保ったGame運びをしていたものの、4QでGame1をなぞるようにまたしても失速し嫌な感じが漂いましたが、なんとか同点までで留めさせGameはOTに。しかし最終盤に集中力を見せた仙台が岡田と寒竹の3P攻勢で富山を突き放し、連敗を止めてみせたのでした。

今節はワタクシも富山に赴きダイキエンをしておりましたが、苦しい時期をようやくSTOPできたことに本当に安堵したGameでした。


第1位 23/3/22 第26節 AWAY vs 千葉J

このGameは多くを語ることもないでしょう。今季ベストとも言えるオフェンスの噛み合わせを見せ、ディフェンスも千葉Jが主力を欠く状況だったにしても破壊力あるオフェンスをしっかり止めてみせる気迫でもって、仙台からの勝利で始まった千葉Jの連勝を24でついにSTOP。特に今季あまりプレイタイムの多くなかった寒竹が今季ベストのパフォーマンスで4本の3Pを決めてみせ勝利に大きく貢献していたのが印象深かった。

6季ぶりにB1を闘っていた仙台はクラブの資金力や選手の質において多クラブより一段劣るところは否めないものがありましたが、藤田HCがHome Gameでのティーザー語っている「このチームは一体となって闘い続ければ必ずいいシーズンになる」という言葉が間違いなかったなあ、と現地でダイキエンをした末の勝利の味をしみじみ噛み締めたGameでした。もっとも、仙台の選手たちが一体となって闘ってなお個の力や仙台を上回るチーム力で仙台が一蹴されてしまうGameも今季は多々ありましたが・・・。


最後に

今季は昨季までのB1昇格を目指して勝利を重ねていくようなシーズンとは違った、一つ勝利をあげるのも厳しいシーズンになることは当初より想像に難くありませんでしたし、事実中盤での9連敗、終盤での7連敗など大型連敗が続く苦しい時期が多かったものです。

それでも仙台89ersがカルチャーとして築き上げてきた「Grind!」のスローガン下のインテンシティ高いディフェンスはB1でも十分通用するものでしたし、それを作り上げた藤田HCの手腕はさすがというほかありません。しかしオフェンスの面では欲しいところで決めてくれる、いわゆるクラッチシューターは最後まで現れず、終盤での得点力不足で接戦を落としたことも数知れず。トーマスやブースといった外国籍選手はオンコートではほぼ期待通りのスコアリングをしてくれましたが、日本人選手の得点がどうにも少なかった点も否めません。さらにバーレルのパワーや小寺の高さをもってしても遅れをとりがちだったインサイド、特にリバウンドの取れなさからセカンドチャンスがなかなか得られなかったところも影響したでしょうか。

来季以降のB1への定着、CSへの進出、そして2026−27シーズン発足の新B1参入を狙うための課題は明白で、どうやら来季はメンバーも大きく入れ替わることになりそうです。来季も他クラブよりも資金を選手人件費に多く割くことは難しいことでしょうが、藤田HCの構想にしっかり合致し、仙台89ersのカルチャーをさらに強化してくれるような選手が来てくれることを大いに期待しましょう。

それではまた。

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