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仙台89ers:2023-24シーズン 第30節(4/6,7 Away Game vs 島根 at 松江市総合体育館)プレビュー


◯これまでの仙台

第29節のレビューはこちら。

敵地で難敵茨城と闘い、先行を許しながらもトータルではらしさを発揮して今季なかなか厳しい闘いが続いている茨城を一蹴、B1最多勝になる20勝へ更新するという節目を迎えて臨んだ前節でしたが、相手は中地区を独走する強豪三遠、各種スタッツを眺めてもなかなか厳しい闘いが予想されました。

しかし茨城戦から間もない中しっかり準備ができたであろう仙台は、Game1では三遠の強力オフェンスを素晴らしいディフェンスでしっかりと封じ込め、PPGが90点弱あった三遠を75点に抑えこんで見せる快勝を見せたのでありました。もっとも、Game2では三遠の意地と矜持にしっかり跳ね返され、仙台もしぶとく81点をとったものの100失点、その三遠の高いオフェンス力には舌を巻くほかありませんでしたが。

仙台が今季目標とする勝率5割・30勝へ向けては今節含め残り12Gameで9勝が必要、しかし残りのカーディングを見るとなかなか厳しい闘いが続きますが、何とか自分たちの持ち味をしっかり生かして、特に分が悪そうな強豪相手から何とか勝利をもぎ取りたい。そういった意味では前節周到な準備で三遠から勝利を経たことは成功体験の一つとして選手の自信につながっていてほしい。ただし,過信、慢心はくれぐれもないように。

◯島根スサノオマジック

かつてbjリーグ時代から闘ってきたクラブの一つ。B1に昇格して以後、ビュフォード、ケイ、安藤といった優れた個を持った選手を招聘し、それでいてなおチームとして一貫性を持った「バズソースタイル」を標榜した闘いを続け、現在ではすっかり西地区の強豪の一角に君臨。昨シーズンも非常に48勝12敗という高い勝率で西地区2位でCSに進出しています。

BリーグとなってからはB2とB1で一度ずつ対戦していますが、いずれもAwayでの対戦。bjリーグ時代もHomeで島根と対戦した記憶があまりないので調べては観たのですが、bjリーグ時代の記録がちょっと探せなかったのであとでもうちょっと調べてみよう。

一方Bリーグになってからの2度の対戦はいずれも連敗、BリーグではA東京や名古屋Dとともに未勝利のクラブの一つとなっていて、今回の対戦に初勝利がかかります。

島根の中心選手は言わずもがなのスタッツモンスタービュフォード、PGながら正確なシュート力でスコアランキング上位につける安藤、オーストラリア代表選手のケイ、日本人ビッグマンながらシュート精度が持ち味の谷口等ですが、そのほかにも白濱、津山、晴山、帰化枠のモリスといずれ劣らぬタレントぞろいのクラブです。

次に仙台⇔島根として主要チームスタッツを比較してみましょう。

PPG:78.6⇔83.6
FG%:43.5%⇔44.3%
eFG%:49.5%⇔51.4%
APG:20.5⇔17.1
OFFRTG:106.3⇔116.4
RPG:40.6⇔39.2
OPP・PPG:80.5⇔78.4
DEFRTG:109.0⇔109.2

スコアリング系のスタッツは島根が概ね上回っていますが、意外なのはディフェンス系スタッツ。特にOPP・PPGは仙台より低いにも関わらず、DEFRTGがわずかではありますが仙台より数値が高いこと。このことから、島根としては失点にはある程度目をつぶりビュフォードや安藤などのスコアリング能力で殴り勝つ、というスタイルになりましょうか?ただやはりディフェンス系スタッツが仙台とさほど変わりないというあたりで昨季よりは勝利数が少なくなっているのかもしれません。

◯今節の展望

なんといっても島根が誇るスコアラーのビュフォードと安藤の得点を以下に減らすか、がポイントになるでしょう。ただこの2人を止めたところでケイも内外からスコアリングできる選手なのでそちらもしっかりケアしなければならず、ディフェンスするのも非常に骨が折れそう。

しかしディフェンスよりも懸念事項はGameの入りの悪さとシュート精度の悪さ。後者については一朝一夕に解決できる問題ではないし、今季開幕以来ずっと付きまとっている仙台の課題の一つ。ここをいかにしっかりとした組み立てでゴールを陥れることができるかでGame展開は大きく変わりそう。

今節は前節との間にWeekDay Gameがなく、前節以上に準備をする期間が取れたもの思われます。三遠から勝利したことを自信に、今節もしっかりとした準備から自分たちの持ち味を存分に発揮して、強豪島根からも何とか勝利を掴みとってほしい。

また阿部にとっては昨季まで所属した古巣相手、当時とは違うプレイスタイルで仙台の大エースとなった姿を島根ファン・ブースターの前でしっかり披露することができれば仙台の勝機も高まることでしょう。

島根は強敵、難敵ではありますが勝てない相手ではありません。現に仙台も今季は琉球、川崎、三遠、千葉Jといった強豪から勝利をもぎ取れる力はあるのです、高い個の力に臆することなくチームとして闘い、勝利を挙げてくれると最高ですね。今節はワタクシも現地に向かいます。あまり仙台のファン・ブースターも多くないであろう完全Awayになりましょうが、微力ながらもダイキエンを頑張ってまいります。画面の前からもダイキエンの念をたくさん送ってください!

それではまた。

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