仙台89ers:2022-23シーズン 第20節(1/28,29 Home Game vs滋賀 at ゼビオアリーナ仙台)プレビュー
◯これまでの仙台
前節のレビューはこちら。
前節、シーズン終わりまで順位争いをするであろう富山を相手に、1勝1敗と最低限の結果は残すことができ、B1初年度に喫した12連敗、10連敗に迫る大型連敗も9でSTOP。連敗中は群馬戦、秋田戦などコテンパンにやられたものもありましたが、食らいつきながらも最後に自らの拙さで力つきてしまうパターンが目立つ悔しくもったいないGameが続いていただけに、最後まで「Grind!」し続けて掴んだ勝利は価値あるものとなりましょう。
勝利したとはいえ、ターンオーバーの多さやFG%、FT%の低さに見られるシュート精度の悪さも依然課題として残っているのも事実。しかしそこは勝ちきれないGameが続く中で選手たちが意識していなくてもメンタル的なところから狂いを生じさせていたのかも知れず、前節ようやくクリンチできた勝利がいい薬となってくれることを願うばかり。
前節は青木、スティールという新加入選手の動きが良く、既存の選手もエナジーを全面に出して、特に激しいディフェンスで相手バックコート陣を悩ませていた澤邊、Game2のOTクラッチタイムで3Pを決め切った岡田など、少しずつ持ち味を取り戻しつつあるのは僥倖か。この調子をこの先も続けてほしいものです(澤邊はFTの練習もしっかりしましょう)。
そして今節は滋賀との「裏天王山」Round2へ臨むことになります。
◯滋賀レイクス
滋賀も秋田、富山同様にbjリーグ出自のクラブでB1初年度参入組の一つで、Bリーグ参入後は降格圏に差し掛かりながらもいつもしぶとく最後にはB1に残り続けているクラブ。仙台の小林のプロキャリアスタートのクラブだったり、かつて仙台に所属していた溝口が滋賀の中心選手だったりしました。
これまで滋賀と対戦したのを観戦した記憶があまりないのですが、滋賀はbjリーグ時代でもBリーグ時代でも概ね西地区に組み込まれることが多く、仙台はAwayの滋賀で対戦することが多かったのかもしれません。・・・と思ったらBリーグ初年度にはカメイで対戦していましたね・・・。
メンバーは今季は外国籍選手は総入れ替えし、その中心かつ得点力を担っていたブバは現在IJリスト入り。ブバは仙台戦に間に合うかどうかぐらいでしたが、どうやら間に合わなささそう。またワイリーが10月に契約解除されたりキングは短期契約で終わったりとなかなか外国籍選手の出入りが激しく、仙台の小寺の実弟であるジョーダン・ハミルトンもどうやら仙台戦を前に契約解除されるとの報道。現在はマーティン、ドブラスの2名体制となりブバの復帰を待っているところでしょうか。
そのほかにはアジア枠でフィリピンの至宝ラベナ兄弟のうちキーファー、宇都宮から移籍してきた日本代表候補のテーブス海、仙台とは東京Z時代の対戦でおなじみキャプテン柏倉、リーグ屈指の3Pシューター狩野、若手日本人のビッグマン川真田が脇を固める布陣となっていますが、やはり外国籍選手の落ち着きのなさなどからかここまで4勝を挙げるにとどまり今季はかなりの苦戦中。昨季より指揮を執っていたギルHCも方向性の違いということで早々に解任、また今節仙台戦を前にHC代行を務めていた保田氏からゴメス氏へHCが交代となるなどバタバタが続いている印象です。
◯今節の展望
奇しくも前節富山と同様、HCが変わったばかりのクラブとの対戦となりました。HC交代という劇薬がチームにどのような影響があるかはわかりませんがこういうことをきっかけにチームの結束が固くなることはあるので滋賀が下位に沈んでいるからとはいえ油断できない相手となりそうです。
仙台はこれまでの9勝のうち、Awayで6勝、Homeで3勝となかなかHomeで勝ちきれないGameがここまで多くなっていて、この先順位を争うことになるであろう滋賀からはHomeでしっかりと勝利を挙げたいところ。また今節では脳震盪からの回復プロトコルをこなしていた田中、Co-vidプロトコルで活動停止を余儀なくされていた片岡も合流、万全な体制でGameに臨むことができそうですので、前節勝利を挙げた勢いをそのまま継続したい。
ただ冒頭でも書いた通り、仙台としてはターンオーバーの多さやシュート精度の悪さといった課題はまだまだ解消したとは言えない状況が続いているので、まずは前節しっかりできていたインテンシティ高いディフェンスを継続して遂行するのがまずは肝要でしょう。
とはいえB1すべてのクラブが仙台にとっては格上クラブ。たとえ下位に沈むクラブであってもあくまでもチャレンジャーとしての精神を忘れずに勝利に向かって突き詰めていってほしいですね。
それではまた。
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