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検査入院日記 2

12月10日
あまり良く寝られず、6時くらいに目が覚めた。
看護師が来て検温と血圧測定。
7時に朝食の配膳。パンとミートボール、牛乳。
検査は午後の最後になるという事で、午前中は特にやる事もなく過ごす。
昼前にもう一度検温と血圧測定。元々血圧高めなんだけど、下が100を超えていて看護師に「頭痛くないですか?」と聞かれてしまう。
続けて点滴装着(栄養剤か?)。検査前なので昼飯はなし。

14時から開始。点滴を付けて検査着に着替えて検査室へ。
検査室はかなり寒く足が冷える。

検査台に乗せられ胸に電極を付けた後、カテーテルを入れる鼠蹊部に麻酔。剃毛はバッチリ。
脈拍を遅くする薬を使うので、ペースメーカーを入れる右手首にも麻酔。
「緊張してますか?」
「はい、怖いですね」
「何か起こることまずありませんからリラックスして下さい」
「はあ」
とはいえ心拍数は上がり、ピッピッという電子音が速くなる。ここまでの所要時間は20分くらいか。
3台のX線機械が胸の周りでグルグル回って検査開始。5分位してから「ペースメーカー入れますよ」の声。
いよいよか。
途端に不快感がきて不整脈発生。電子音が不規則になる。
「先生、今出てますけど」
「あー、これはペースメーカー入れたからそのせいですね。今回はこの不整脈は気にしなくていいです」
「えーっそうなんだ」と思ったけど、「いつも出る症状がこれです」とは伝えておく。
気持ち悪いのを我慢してると、「では誘発剤入れます」との声。
「おっと、これからが本番なのか」と身構えると、心臓の辺りがゾワゾワして重い感じがする。でも痛みはない。
「どんな感じですか?」
「ちょっと息苦しいです」
「締め付けられるような痛みとか有ります?」
「それは無いです」
「そうですか、では薬を増量します」
マジか?と思ったけどさらに誘発剤投入。
でも特に変化なし。

「もしかして陰性かもしれないですね。右の動脈は所見ないので、続けて左の動脈行きます」
あっ?左もあるのか?
同じく誘発剤投入、増量を繰り返したけど特に劇的は痛みは出ない。
その間、ペースメーカーで誘発された不整脈は出ているから動悸と気持ちの悪さは続く。
自分で選択した検査とはいえ、既に「早く終わってくれないかな」の気分になりながら、10分くらい追加検査して漸く終了。
カテーテルとペースメーカーを外してもらう。寒さからか検査の途中から尿意が強くなってきて、かなり切迫してきた。
右手首と鼠蹊部を止血。時々膀胱を押されて我慢するのがツラい。

「所見が認められなかったので陰性ですね。詳しい説明は後ほど」
と言われ、ストレッチャーに乗せられ病室に戻る。早く小便がしたい。
「すみません、トイレ行きたいんですが」
「あー、カテーテル入れたら2時間は安静にしていないと駄目なんですよね」
万事休す、ベッドに尿瓶を持ってきてもらう。

麻酔で痺れた右手が使えず、尚且つベッドに寝たまま、しかもカテーテル入れた右足は曲げては駄目という姿勢での用足しは困難を極め、「これで尿瓶落としたら大惨事だな」と思いながら慎重に進めて何とか事なきを得る。
(看護師さんにお願いすれば手伝ってくれるんだけどね)

点滴は継続。カテーテルは腎臓にかなり負担かかるので水が沢山必要だそうだ。深夜には終わるとの事。
心電図も取り付ける。これは翌朝まで計測するそうだ。ペースメーカーを入れた右手首の動脈に痛みがあるけど血は止まっているみたい。
検査時間は初めから終わりまで約1時間。今までやった検査では一番キツかった。

2時間横になって漸く起き上がって良いとの事で再びトイレへ。点滴をガラガラ引きながらしの移動と用足も結構難しい。コードか絡まってもたもたしてたら、検査着がトイレに浸かってしまいびしょ濡れ。看護師さんにパジャマを持ってきてもらうハメに。
パジャマに着替えたら鼠蹊部の絆創膏を剥がす作業。モモの毛がくっついて剥がすのに苦労してたので、「一思いにバリっとやって下さい」と言って、一気に剥がしてもらう。
こっちもなかなか痛かった。
夕方までラジオ聴きながらボーとしていると、いつの間にか夕食の配膳。食べていいのか分からなかったのでそのまま寝ていたらちょうど先生が来たので検査結果を説明してもらう。

誘発剤で症状か出なかったので、冠攣縮性狭心症の疑いはシロ。
ペースメーカーを入れる時にどうしても心臓の壁に当たるので、その時に心臓のパルスが乱れて期外収縮が起き不整脈が発生するとの事。
症状がそれと同じだと言う事であれば、期外収縮による不整脈でしょうとの所見で薬を処方してもらう事になった。
食事はOK、念のため心電図を明日見てみましょうとの事で説明は終了。

食事をしてぼんやりしていたらいつの間にか寝てしまった。夜中に起きてトイレ。少し腹が減ったけど食べるものが何もないのでそのまま横になって明け方までうとうとしていた。
色んな夢をみては目が覚めるの繰り返し。どんな夢だったのかは覚えていない。

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