麒麟がくる 【広尾商店街】
みなさん、こんにちは。
広尾商店街広報アドバイザーの太田です。
今回で第三回目となりますが、
第二回目は商店街の"中の人達"についてお伝えしました。もしまだお読みでない方はぜひこちらから。
https://note.com/otacolumn/n/nd63e5fc74201
今回は第二回に連動したお話です。
突然ですが、私が出会った「とある限界集落との出会いの話」をどうぞ。
(※写真はイメージです)
詳細は伏せますが、長野の山奥にはとある限界集落があります。そこは友人のふるさとでもあり、もともと岐阜の田舎育ちな私は、うちとそんなに変りないだろうと、軽い気持ちでお邪魔させていただきました。
お邪魔させていただいた日は
年に一度の「サミットの日」
えっと、、、
えと、、
みなさま着いてきてますか?(汗)
たまにG20のお偉いさま方が集まって開かれている
はい、その、「サミット」です。
その理解で合ってます。
私もとても驚いたのですが、村民総勢30名ほど、平均年齢80歳の限界集落にも拘らず「サミット」が開かれているのです。
そのサミットでは、近隣学校の生徒さんやNPOの方々が食べ物や雑貨を出店したりして、とてもにぎわいがありました。
場所は、元々中学校だった場所で、磨き上げられた木造の室内は居ながらにして森林浴ができるようなところです。そして真ん中にはグランドピアノが鎮座。ただただ圧巻です。
さあ、そんな素晴らしい場所でどんなことを会議すると思いますか??想像がつきますでしょうか。
「次の村長は誰にする?」
「今年は豊作だった」
「神社のそうじの日程合わせ」
・
・
・
・
・
いいえ、どれも違います。
正解は、
「これからの未来について、哲学者と語り合う」です。
わたしは度肝を抜かれました。
て、哲学者!?
哲学者の先生はもうずっと、
この集落と懇意にされている先生だそうで、先生のお話に熱心に耳を傾け、メモを取る80オーバーのおじいちゃん、おばあちゃん。
今、正に、真剣がすぎるほど、「この集落を、いかに発酵させていくか」について頭を沸騰させながら、当事者として考えておられる姿に、なにも言えなくなりました。
終わらせるでもなく、
発展させるでもなく、
「発酵」させていく。
そんな視点で議論が進んでゆくのです。
どんな規模で自分たちの役割を捉え、どんな未来を見据えて、今ここにいるのか。途方がしれませんでした。
そのころ私は30を超えたばかりで、このぐらいの年代にはよくあることなのだそうですが、私には宿り木となる哲学がないことに気づいていました。
菌が爆発するときのように「ふっかふかに」「地の力を借りて」自分を発酵させられているか。はっと気づかされたことを覚えています。
くらしの中に、教えがあるということ。
それはなんと豊かなのでしょうか。
なにもなくとも、全てがあります。
こういった話をすると宗教だと揶揄する方が一定数おられることもわかっています。それはいろんな考えがあってOKです。ただ、いくつになろうと教えを請い、地頭で考え抜く。最高にピースフルで最高にロックだと思うのです。
さあ、最後に。
いま、大河では「麒麟がくる」が放映されていますね。
「麒麟」とは
聖人が出現する前兆として現れるといわれた空想上の聖獣で、その角は肉で覆われ、誰も傷つけることはない。
激動の2020年もあと1か月とちょっとで終わろうとしています。私がお世話になった、愛してやまないお店もたくさん閉店なさいました。考え抜いたその先に、穏やかな世界が訪れることを願って。
次回は2週間後の更新予定です。
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