見出し画像

中原淳一ショップ「それいゆ」さんを取材したら、自分の肩書を考えたくなった話【広尾商店街】

太田のコラム、本当に読んでくださってのご快諾だったのか、、ちょっとハラハラしておりますが、今回はなんと!あの中原淳一さんの日本で唯一の専門ショップ「それいゆ」さんを取材いたします。

最後にプレゼント🎁があります!
ぜひ最後までお読みください。




広尾駅4番出口から徒歩1分。
広尾ガーデンヒルズの方へいくと急にパリが現れます。

ちょこんっ (21)


ああ、もう素敵。

今日は少しだけおめかしして
マスクの下にはちゃんと赤い口紅を塗って、
このとっても素敵な「赤い扉」を開きます。

画像2

扉を開けて中に入るとそこはもう
心ときめく空間が。

画像3



中原淳一というひとは

画像6


中原淳一(なかはらじゅんいち)
1913年、香川県に生まれる。昭和初期、少女雑誌「少女の友」の人気画家として一世を風靡。戦後1年目の1946年、独自の女性誌「それいゆ」を創刊、続いて「ひまわり」「ジュニアそれいゆ」などを発刊し、夢を忘れがちな時代の中で女性達に暮しもファッションも心も「美しくあれ」と幸せに生きる道筋を示してカリスマ的な憧れの存在となった。
活躍の場は雑誌にとどまらず、日本のファッション、イラストレーション、ヘアメイク、ドールアート、インテリアなど幅広い分野で時代をリードし、先駆的な存在となる。そのセンスとメッセージは現代を生きる人たちの心を捉え、新たな人気を呼んでいる。 妻は、宝塚歌劇の創世記を担った男役トップスターで、戦後映画テレビで活躍した葦原邦子。



今回お話をお伺いしたのは
「それいゆ」を運営する株式会社ひまわりや代表取締役の中原利加子さんです。

中原利加子(なかはらりかこ)
1958年東京生まれ。上智大学文学部英文学科卒。舞台制作・デザイン事務所勤務を経て、1983年より中原淳一の展覧会や書籍等商品の企画制作に携わる。1992年、中原淳一の次男・蒼二と結婚。2001年、株式会社ひまわりや設立に参加。2010年、蒼二逝去に伴い代表取締役就任。



中原さん
中原淳一って、ご存知でした?

太田
(滝汗。。。)この印象的なイラストはもちろん拝見したことはあったのですが、ごめんなさい!正直、作者である中原さんがどんな方なのか存じ上げませんでした。

中原さん
この機会に、今日いろいろ知っていただけたら嬉しいです。

画像5


中原さん
淳一さんは「日本の女性文化の礎を作った人」だと思っていますが、美術館などで展覧会を行おうとすると、サブカルチャーの括りに入れられてしまうんです。

でも本当は、それだけに留めてはいけない人だと思っています。淳一さんがいなかったらどんな日本になっていたのか、どんなことをした人なのかきちんと遺していかなければいけない、そんな使命感でこのお仕事をさせていただいています。


たくさんの職業の「祖」となった人

画像7


中原さん

淳一さんはファッションデザイナー、イラストレーター、少女漫画家、ヘアメイクアップアーティストなど、それまでなかった職業を生み出す元を作った人で、一つの肩書きでは言い表せない人です。

始まりは今から約90年前、彼がなんと19歳のとき、人形作家から始まりました。その人形があまりにも素晴らしいと評判になり、それまで、あの「竹久夢二」さんが担当されていた「少女の友」の挿絵装画を引き継ぎました。

太田
えっ!すごい。10代でですか。
そしてその後戦争を経て、編集長として創刊したのが「それいゆ」であり「ひまわり」というわけなんですね。

後日お調べしたところ…
世界的に有名な藤田嗣治、レオナール・フジタさんなどとも交友があり、表紙のイラストを依頼されていたり、今も女性の暮らしの手引き書として名高い「暮らしの手帖」の編集長である花森安治さんも一時期、ひまわり社の編集部にいらっしゃったそうです。


中原さん
それまで日本になかった概念、考え方、生き方、職業を次々とやってのけた、いろんな「祖」となった人、それが淳一さんなんです。

太田
本当に、中原淳一さんがいらっしゃらなかったら、日本のいろんなことが遅れていたでしょうね。


ものを考えられる女性(ひと)に

ちょこんっ (25)


中原さん

たとえば、"花を飾る"ということ一つとっても、淳一さんは「花を飾りなさい」と言うのではなく、『花を飾ると人の心が潤うということを知っている女性であってほしい』という考え方の人でした。そんな思いから、花はどうやったら最後まで楽しめるのか手ほどきする、そういう人なんです。

太田
利他のこころをすごく感じますね。

中原さん
そうそう、言葉遣いもそうですね、自分のきれいのためもあるけれど、相手のためを思って気持ちのいい言葉を遣う。

太田
きれいに着飾りなさいということではなく、始末のいい人間になりなさいということのように感じました。中原さん!わたしいま、結構感動してます、、。始末よく暮らすには知恵が必要ですものね。

ちょこんっ (26)


中原さん
そうなんです、「中原さんに育てて頂いたから今の私がある」と本当に多くの方がおっしゃいます。「それいゆ」は戦後、何もなくなってしまった女性たちの心を支え続けました。たとえお金がなくても工夫と志があればいつだって気高くいられる。

今のご時世、気持ちが落ち込んでしまうようなタイミングもあると思うんですが、こんなときだからこそ、お金がなくても工夫と愛情で暮らしを楽しめる、そんな心持ちとして中原淳一という人を知ってもらえたらうれしいです。


「絵とお洋服係/社会」

画像8

今から70年ほども昔、彗星のように現れたセンスの塊のような人。どうすれば心地よく、しなやかに、始末のいい暮らしができるか。それを絵とお洋服で社会に発信し続けた人。

ことばにするのは簡単ですが、命のある限り、一寸の妥協も許さず本物を発信し続けた人。そんな熱意に触れ、わたしの社会における「係」はなんなのか、よくよく考えたくなりました。

中原淳一さんのようにはとても難しいですが、誰かひとりでも、その心に残り続けるような役割を全うしたいなと思いました。

取材をお受けくださった「それいゆ」さん、
本当にありがとうございました!



中原淳一ショップ それいゆさんの場所はこちら。
ぜひぜひ立ち寄ってみてくださいね。

中原淳一ショップ それいゆ
▶ 公式HPはこちら
アクセス :港区南麻布5-1-27
※広尾駅4番出口から徒歩1分程度です。



【🎁抽選で3名さまにプレゼント】
中原淳一が残した至極のことば・エッセイ画集「しあわせの花束」

ちょこんっ (31)

中原淳一さんが生涯大切にした「美しく生きる」とは何か、没後40年になろうとしている今なお色褪せることなく、私たちに普遍的な幸せを教えてくれます。


【6/11〆切 応募方法】
以下、Twitterをフォロー&該当ツイートへコメントお願い致します。
抽選で3名様にDMにて当選のご連絡をさせていただきます。
https://twitter.com/Hiroo_Ota



見出しを追加

「うちも紹介したいことがある!」「紹介したいことはないけど太田の素顔をみてみたい!」といった思いをお持ちの広尾商店街振興組合加盟店の皆様、ぜひご連絡ください。内容をお伺いさせていただいた上で取材し、こちらのコラムにて掲載させていただきます。

【お問い合わせ先】
広尾商店街振興組合 おおたのコラム係
✉ pichipichifish@air.ocn.ne.jp

---------


次回は2週間後の更新予定です。
更新は「広尾散歩通り公式LINEアカウント」でお知らせします。
ぜひお友だちになってくださいね!
https://lin.ee/rxKxZ2QH




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?