今日のおすすめの一冊は、横田南嶺氏の『二度とない人生だから、今日一日は笑顔でいよう』(PHP研究所)です。その中から「瞬間、瞬間を精一杯生きる」という題でブログを書きました。
本書の中に「生まれ変わるということ」という心に響く文章がありました。
◆数え年とは、生まれたときがすでに1歳であるという、年の数え方。 母親の胎内にいた「十月十日(とつきとうか)」も勘定に入れるからだと言われている。 普通は満年齢を使うが、亡くなったときは、享年(きょうねん)あるいは行年(ぎょうねん)で数えるので、数え年を使う。 享年とはこの世に生存した年齢のことを言う。
「生前(せいぜん)」というお葬式などで使う言葉がある。 「生前はお世話になりました」などと言う。 生きる前という意味だが、本当は「死前はお世話に生りました」と言った方が正しいのではないかと思う。
「大往生(だいおうじょう)」も同じで、生の世界に往(ゆ)くのではなく、本当は「大往死」ではないか、と。
小林正観さんはこの言葉を解説し、昔の人は、「あの世」の世界を信じていてたのではないか、と言っていた。
生まれ変わりを信じるなら、多くの疑問が解決する。 それは、例えば人の一生を百年と思うのではなく、たとえば「千年」、「二千年」であると思うこと。 そう思うなら、様々な困難に出会ったことも、大失敗したことも、不遇だったことも、いい学校や会社に行けなかったことも、結婚しなかったことも、長い尺度で見たらほんの一瞬のできごと。
長い尺度で自分の人生を見ることができる人でありたい。
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