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西野さん北野さん。

昨年2020年の今日、大好きな方がこの世を去りました。

西野輝明さん。

西野さんは、山崎がこの映像俳優の世界に入って、ほぼ最初に現場で色々と教えてくれた方。覚えているのはCMのエキストラの現場の時。

何も分からず、スタッフさんの言うことを何でも聞いていた新人山崎に対して、「エキストラだからって人権がないわけじゃないんだから、ちゃんと堂々としてなさい。」

その当時は、その意味も全く分からずに「はい!」とか言ってたけど。

撮影現場ってね、みんながプロのようだけど、みんなそれぞれにキャリアがあってね、その中にはベテランさんも居れば、新人さんも居てね。

怖いプロデューサーや監督やカメラマンさんが居たりすると

#最近は本当になくなったけど昔はよく現場で怒鳴り声が飛び交っていた

新人さんは怒られないように必死に仕事をしたりして、

そうするとエキストラさんに厳しく冷たく当たったり、なんなら存在忘れてたりして、ずっと放っておかれたりしたものです。

一緒に現場に入った時はいつも駄洒落を言ってニコニコして場を盛り上げてくれていた西野さん。

そうして、山崎は今の事務所【キャスティングオフィスEGG】のスタッフになり、EGGが運営する子供たちがメインのミュージカル劇団「劇団フルーツバスケット」のスタッフとして仕事をするようになった。

山崎が25歳の時である。

大好きな西野さんは、その劇団の第一回公演から「舞台監督」を務めているTHE舞台人!自身も役者業をする傍ら、音響スタッフや舞台監督をされている方だった。

劇団フルーツバスケットでの「舞台監督」のお仕事は、お客さんよりも何よりも、とにかく子供達の安全を守ること。

舞台経験もあまりなく、劇団スタッフとして働いてはいたけど、舞台上、舞台裏で子供たちを守る!という事をきちんと考えていなかった山崎は、厳しくお叱りを受けた。その時はショックだった。だって、いっつもニコニコの駄洒落ばっかり言ってた西野さんが、真剣に怒ったからだ。
「それじゃダメだ!山ちゃん!」

「山ちゃんはそんな事も知らないのか!」

当時の山崎はそのお叱りにすっかり自信を失い、萎縮して拗ねてしまった。

本当に当時の自分は馬鹿だったなと思う。

西野さんは、別に俺だけに怒るわけではなく、子供たちにも真剣に怒った。

舞台上・舞台裏は本当に危険がいっぱいだからだ。

厳しく伝えることで、この劇団を13年間守ってきたのだ。

#その時が13回公演だった今年は28回目だよ

そうして、その方が年齢を重ね、そろそろ劇団の舞台監督の【引退】を考え始めた時、山崎はその跡を継ぐかどうかを迫られた。

しかし、山崎にはまだその「覚悟」が足りなかった。

「僕には出来ません」と答えた。

劇団の子供達を舞台上・舞台裏で安全に守るという仕事はとてつもない仕事のように感じていた。

それから2年が経ち、同僚に親友が入ってくる。

その親友は年齢は山崎より11歳も下だが、本当に尊敬出来るやつで、

3歳から舞台やテレビで活躍していた彼は、芸歴では圧倒的に山崎の先輩だ。

彼もこよなく劇団を愛する男の1人。

そして彼も西野さんを尊敬していた。

西野さんは3歳から舞台上で守ってきた男が今や劇団のスタッフになり、一緒に舞台を作る楽しみを共有していることが嬉しくて仕方ないようだった。

そうして劇団の20周年の公演を持って西野さんは【劇団の舞台監督】引退をし、

2014年、その跡を親友・北野雄大が継ぐことになった。


そして2020年11月7日、西野さんが亡くなった。

その年のミュージカル、親友は西野さんの写真を舞台袖に置き

コロナとも戦い、子供たちの安全を守った。

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そして今年2021年、8回目の舞台監督を務めることになる。

そんな今年のミュージカル公演はキングコング西野亮廣さんの「えんとつ町のプペル」を上演することになった。

今日はそんな西野さんと北野さんのお話。

西野さん大好きです。

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