有馬記念(G1)回顧

イクイノックス号とルメール騎手、関係者の皆様おめでとうございます!

7.0 - 11.3 - 11.7 - 12.1 - 12.5 - 13.1 - 12.7 - 12.4 - 11.8 - 11.9 - 12.2 - 11.4 - 12.3=2:32.4

イクイノックスのこの中間は2ヶ月の間隔を開けてコースで順調に乗られて抜群のデキ。レースでは好発を決めてスッと中団より少し前の外めに控える。最初の3,4角から正面スタンド前ではしっかりと折り合う。しかし、流れの落ち着いた2角から向こう正面では抑えるのに苦労するほどの行きっぷり。すごい手応え。3角から馬なりのままポジションを上げると、他馬の手綱が激しく動く4角では一頭だけ持ったままの手応え。持ったままで先頭に並びかける桁違いの脚。直線でスッと左手前に替えると内へモタれながらもグーンと一気の脚。まさしく力が違いすぎた。

ボルトグフーシュはフワッとした発馬と行き脚もつかず自然と下げる形。道中は後方2番手で折り合いに専念する形。正面スタンド前から向正面まではジェラルディーナに被される形で外へ持ち出すスペースがない。3角でジェラルが先に動いた事でできた外のスペースを見つけて一気のスパート。素晴らしいコーナーでの加速力。一気に先団に取り付いて長くいい脚を使って追い込んだ。まだトモが緩くて発馬は安定しないが、折り合いの不安が全くなく、ステイヤーの走り。

ジェラルディーナは使い詰めでも馬体を維持して前走よりも落ち着いていた。痛かったのはスタート。行き脚がつかず後方3番手に控える。道中は折り合いに専念して完璧に折り合っていた。3角で進出するもズブさを見せて外へ出せない。4角から馬込みのスペースを見つけて直線もうまく馬込みを捌きながら伸びてきた。クリスチャンの素晴らしい騎乗。本調子にない中で最後まで伸びてきた。距離は問題なし。気性と馬体が成長した事で折り合えるようになり、攻め馬でも長めから追われて併走できるようになった。

イズジョーノキセキは良馬場で巻き返した。絶好枠を引き好発から押して前へ。2ハロン目からは手綱を抑えて好位のインで我慢。引っ張り切りのすごい手応え。3,4角でバテた馬を捌くのに苦労したが、直線で馬込みから伸びてきた。良馬場でタメれば切れる。距離も問題なし。

エフフォーリアは半年ぶりの実戦で12キロ増。冬場の絞りづらい時期に直前追いもやって何とか立て直した。レースでも好位で正攻法の競馬。4角でズブさを見せながらも直線はジリジリ伸びた。

ヴェラアズールは攻め馬で手前を何度も替えるのはいつも通りだったが、一週前はさすがに多すぎた。最終追い切りの動きも前走時と比べて四肢の伸びが足りなかった。レースでは最初の3,4角で頭を上げてかなり行きたがったし、3,4角でズブさを見せて直線は脚が残っていなかった。中山2500㍍向きの持久力タイプではないし、デキもイマイチだった。

ディープボンドは直線の輸送の足止めの影響で下見所で覇気がなかった。16番枠から教えて3,4番手を取るも昨年の粘りはなかった。

ジャスティンパレスは果敢に押して3番手のインを取るも正攻法に耐えられるだけの力がなかった。攻め馬でもズブさを見せた。成長待ち。

タイトルホルダーはこの中間のフォトパドックで腹回りに余裕があり、馬体の張りも宝塚記念や天皇賞よりも足りなかった。下見所でも踏み込みが浅く遅い周回だった。レースでは好発を決めて果敢にハナを奪うも、スタートから向正面までの約1,500㍍をずっと右手前で走っていた。その分、伸び切った走りで収縮が足りない走りになっていた。凱旋門賞の疲れは予想以上だった。

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